真っ白な 雪道に 春風香る
わたしは なつかしい 

あの街を 思い出す

 

叶えたい 夢もあった 

変わりたい 自分もいた
今はただ なつかしい 

あの人を 思い出す

 

誰かの歌が聞こえる 

誰かを励ましてる
誰かの笑顔が見える 

悲しみの向こう側に

 

花は 花は 花は咲く 

いつか生まれる君に
花は 花は 花は咲く 

わたしは何を残しただろう

 

夜空の 向こうの 

朝の気配に
わたしは なつかしい 

あの日々を 思い出す

 

傷ついて 傷つけて 

報われず 泣いたりして
今はただ 愛おしい 

あの人を 思い出す

 

誰かの想いが見える 

誰かと結ばれてる
誰かの未来が見える 

悲しみの向こう側に

 

花は 花は 花は咲く 

いつか生まれる君に
花は 花は 花は咲く 

わたしは何を残しただろう

 

花は 花は 花は咲く 

いつか生まれる君に
花は 花は 花は咲く 

わたしは何を残しただろう

 

花は 花は 花は咲く 

いつか生まれる君に
花は 花は 花は咲く 

いつか恋する君のために

 

 

 

  詩の意味と考察

作詞した岩井が 「この歌は震災で亡くなった方の目線で作りました」 と書いているように、魂だけになった人が三陸沖の空の上から町を眺め、手を広げて、ほらあそこにも悲しみを乗り越える人たちの笑顔が見える…私はずっと見守るから大丈夫、と言っているようなイメージです。

想像しながら読んでいると胸が熱くなりそうな歌です。

震災を経験した皆さまも町も元通りに元気になられたかしら…

 

 

  歌の誕生

2011年3月11日に起こった東日本大震災の被災地の皆さんを応援するために作られたチャリティーソングで、<NHK東日本大震災プロジェクト>のテーマソングとしてこの歌が流されています。

 

 

  慰問コンサート

合唱団「じーばーず」の仲間の1人が、震災直後から現地に入り、NPOのメンバーとして支援活動を続けていたのですが、その人の呼びかけで、平均年齢74歳の26人で岩手県大槌町を訪問し、町の3地区で<新春コンサート>を行いました。

聞きに来て下さった皆さんと一緒に遊んだ <早口言葉の歌> では東北なまりの早口言葉に大笑い。

「こんなに笑ったことなかったわ!!」と口々に言いながら帰られる人たちを見て、来て良かった、と思いました。

皆さんはどんなにか胸のつぶれる辛い思いをなさったでしょうに、みんなで集まって笑顔で手仕事をして、いろんなものを作って販売していらっしゃるその姿に胸が熱くなりました。

 

最初はちょっとだけは旅行気分もあった私たちでしたが、秋田の飛行場に着いた後、バスで移動している内に言葉もなくなってきました・・・。

テレビで見ていたよりずっとずっとひどい惨状、見わたす限り何もない、錆びた鉄骨むき出しのビル、街中に大きな船、胸がつぶされそうなありさまでした。

皆さんに元気になってもらうために歌いに来たんだぞ、と決意を新たにコンサートをしたのでしたが、皆さんの笑顔にこっちが元気をもらって帰ることに。

 

最初の二か所のコンサートは大入り満員で皆さんと楽しんだのでしたが、最後のこの写真の日は地元の学校で行われたのですけど、手違いがあって連絡が行き届かず、開催も危ぶまれたのでしたが、少人数でもいらした方たちと楽しみましょう、と開催しました。楽しんではいただけたようですが…。

 

 

 

 

 

  犬のストラップ

私たちは皆さんが手仕事で作られたいろんなものをできるだけ買って帰ったのでしたが、その中にタオルで作った小さい犬のストラップがあって、帰ってきてから姉がこの犬に「負けないワン」と書いた首輪をして販売なさったらどうかしらと電話で提案をしたのです。

東北の方たちが負けないぞ、って思っているのがよくわかるから、首輪に書かれたらどうですか?と。

大槌町の人たちはその通りに作ってその後販売なさるようになったのです。

その <負けないワン> のストラップは何箱も大阪まで送ってもらって、私が病院などのコンサートで歌のお遊びをした後に多くの方にプレゼントしました。

入院の方たちも病気には負けないぞ、と思っていただきたいですから、プレゼントには最適でした。

首輪の前は <負けないワン>

首輪の後ろは <大槌>

 

 

 

  ビデオ投稿

<花は咲くプロジェクト> が、皆さんからのビデオ投稿をお待ちしています、という企画があるのを知り、慰問に行ったときにお会いした皆さまのお顔を思い出しながら、皆さまが悲しみや困難を一日も早く乗り越えられることを願って <花は咲くプロジェクト> の企画に参加することにしました。

私たち「じーばーず」は斉唱で歌ったのですが、一生懸命練習をして、振りも考えていざビデオ撮りの日、可愛く写らなくちゃね、とみんなでお化粧のチェック (^^;)

NHKに送ったビデオの合格(?)が決まって、テレビで自分たちを見たときはそれはもう感激 !! 

ただ、何組もの合唱団で一つの歌を構成するので、ほんのワンフレーズしか画面には出ないのですけど、録画当時の風景を思い出しては楽しい想い出となりました。

 

 

 

やっぱり歌曲ってすてき!

の。