大晦日です。


今年は皆さんにとっても忘れられない1年だったと思います。

令和初めてのお正月、オリンピックイヤーでもあり、きっと楽しいことがたくさん起こるはず!と期待に胸を膨らませて迎えた2020年。

そんな希望の光を打ち砕くように、全世界を闇の中に突き落とすようなコロナの脅威が襲いかかりました。



我が家でも…
そんなコロナ禍に、小3娘の学童でのトラブルがありました。
娘や他のお子さんたちに、とても深い傷が残る結果となりました。
「たすけて こわい しにたい」と娘が書いたメモを見つけた時は、震えが止まりませんでした…。

そして学校が再開して、娘はひとりでいる事を選びました。
休み時間はひとりでベンチで過ごしていました。
やはり、お友達と過ごすのは難しいのかな、と思っていたある日、娘が突然目をキラキラさせてこう言いました。
「お友達がいなくても、鳥やちょうちょに話しかけたよ。まだお話できないけど、そのうち鳥がいっぱい集まってきたらすごいよね!」
私が後ろ向きに悩んでた間、娘は娘なりに前を向いて進んでいるのかもしれないと感じました。

娘と『鳥 しゃべる』と検索すると、おしゃべりインコの動画が出てきました。
その面白さとかわいさに癒されました。
娘の笑顔も久しぶりに見たように思います。

そんな娘の様子を見て、我が家ではインコを飼うことにしました。
手乗りしたりおしゃべりするようになればいいねと、ヒナから育てました。
娘にとってはこの小さい命を育む事はとても意味のある事でした。
餌やりも、ケージのお掃除も、毎日一生懸命やりました。

そんな中、学校の話題に新しいお友達の名前が出てくるようになりました。
娘がふと、
「○○ちゃんに、一緒に遊ぼうって言ってもらえて嬉しかった。今まで学校行きたくなかったけど、今は楽しいよ。」
そう話してくれました。
今ではたくさんのお友達に囲まれ、楽しい学校生活が送れています。


先程、鳥たちのおやすみの時間になり、娘が
「今年はお世話になりました。○○(インコの名前)のおかげで幸せだったよー。来年もよろしくね。」
と話しかけてました。
「インコちゃんはお世話されてたんじゃない?」
と娘に聞くと
「違うよ。インコの事を話したいなーと思って、新しいお友達作ろうって思ったから、やっぱり○○にはお世話になったんだよ。」
と言いました。


トラブルが起きた時は、本当に暗闇の中にいるようで、どうしていいかわからないし、出口も見えない辛い日々でしたが、
ただひとつ、娘のことも、自分自身のことも、絶対的に信じていました。



2020年の自分へ
本当にがんばりましたと言ってあげたい。
笑って過ごせる今日があるのは、自らを信じて毎日がんばった私がいたから。
真っ暗闇を知るという事は、光の存在を確信する事でもあると。
未来に待つ光に向かう軌跡であり、奇跡であるということ。

明日から新しい1年が始まります。
もちろん、新しい年に向けて誓いを立てて、自分を奮い立たせることもいいかもしれません。
でも、やっぱり私は、楽しい時でも、辛い時でも、嬉しい時でも、悲しい時でも、しっかりその感情を噛み締めながら「今」を懸命に生きるだけなんだろうな、と思います。


全ての人へ
あなたは毎日がんばっています。
がんばりが足りないなんて思わないで。
あなたが今、そこに懸命に生きている姿が、きっと誰かを照らす光であるはずだから。