バンコク出張滞在記の続きです。
通訳の仕事は午前中に終わったけれども、ロンドンへの帰国便は夜中の0時15分発なので、それまで時間を潰さなければならない。で、北の方にある、チャトチャック・ウィークエンド・マーケットに行くことにしました。
マーケットまでは、BTSスカイトレインで行く事に。Phrom Phong駅から乗ってMo Chit駅で下車。確か片道44バーツだった。小銭が無かったので窓口で切符を買う。
切符はこんなの。写真を撮ろうとカメラのレンズを向けたら、切符に付いているQCコードを読んでBTSの路線図が出ているウェブサイトが勝手にブラウザで開いた。おー、そういう仕組みになっていたのか。便利だな。
切符の裏にも大雑把な路線図が付いている。この切符を改札で機械に当てるとゲートが開き、降りる時に回収される。
実はホテルを出て歩き始めた途端に外の猛暑ぶりにめげ、電車に乗る前に駅に隣接していたデパートでしばらく涼んだ。ホテルの中はエアコンが効いているから外の気温が良く分からなかったよ。タイの常夏ぶりを実感。
でもBTSに乗ったら今度は車両の中がキンキンに冷えていて寒いくらいだった。
マーケット最寄りのMo Chit駅には30分くらいで到着。
チャトチャック・マーケットはとにかく巨大。上の写真の低い屋根が全部店(画像はお借りしています)。売っていないものは無いんじゃないかという品物の充実ぶり。
このマーケットの事をググっていたら、地図を貰うと良いと書かれてあったけど、まずだいたい、どこで地図を配っているのか分からない。なので行き当たりばったりで行くことにした。だってその方がなんだか楽しいし。
今モノのブッダとかガネーシャとか。英人の家に仏像があると、私かなり引いてしまうんですが(インテリア的に趣味じゃないので)、こういうの飾るの好きな人、いるよねー。とか言いつつ、私も自分の部屋にマリア様の像とかアフロディーテ像とか飾ってるけどねー。
マーケットの一画には、本物のアンティークの仏像を扱う店も何軒かある。…でもなんかー。アンティーク屋が集まっているあたりってば暗くて、そういうところに古い仏像が集まってるのって何か憑いていそうで気味が悪かったので、写真に撮るのやめといたわ。
涼しげな可愛いカバンを売る店多し。ファッション系の服屋もすごく沢山あったけど、私あんまり興味無いので写真は無し。
あと、俗にタイパンって呼ばれているらしい、サイケな派手派手プリントのだぶだぶの綿パンを売る店も沢山あった。個人的にタイパンのデザインって派手過ぎて無理ーって思うけど、でもまぁ涼しそうだし、着心地良さそうだから、もーちょっと長くタイに滞在するんだったらそういう「タイでホリデーしてまーす」的なベタなパンツを買ってはいても良いなー、とは思う。天気のどんよりしたロンドンでの日常ではとても履く気になれん。よってパス。
こういう涼しげなバスケットのカバンはかなり好きなんだけど、ロンドンの夏はとっくに終わっているのだ。よってパス。
このお店、色々と珍しいハーブティーがバルクでどーん!と売っていた。ここで何種類かお茶を買いました。今思うと、もっと色々買っても良かった。花とか果物の輪切りとか、丸っとそのまま乾燥させてあるので見かけが面白いの。
この後、何軒もハーブを売るオシャレなお店はあったけど、このお店で買って良かったと思う。この店の問屋っぽい雰囲気がツボだし、お店のお姉さんが素朴で親切で色々と試飲させてくれたし。
実は私、20年くらい前に一度タイに来た事があって、その時もこのマーケットに来ているんです。で、その時の教訓:「気に入った物があったら、そこで買うべし。他のところと見比べて、と思っていると、このマーケットは複雑過ぎて、最初の店に行こうと思っても二度と出会えない。歩き疲れて戻る気にもなれない。」で、今回は良いなと思ったら、値段は気にせず迷わずにサクサク買う事にしました。多分、どこも値段は対して違わないと思うし。
光り物も売っています。
小さなガラスケース(プラスチックかもだけど)の中に入った仏像とか色々。これ、ケースだけ売ってたら良いのにー。中に貝殻とかマリア様のメダイとか入れたい〜(クリスチャンでもないのに、あくまでマリア様にこだわるヤツ)。
お香を売るお店。色が綺麗だねー。しかしビビッド過ぎてコワイ。見るだけ見るだけ。
シルク屋
この焼き物、なんか名前があるあらしい。セラドン焼きだったっけ? (後で調べたら、ベンジャロン焼きが正しい模様) すっごい綺麗!割れ物は持って帰って来るのが大変だから、これも見るだけ見るだけ。
青と白の焼き物軍。私はこの店で蓮華を二つ買った。すっごい地味な買い物やな。でも蓮華、ずっと気に入って使っていたやつが割れちゃって、一つしか残ってなかったのよね。ナイス出会い。
貝の小物入れ。これは友人へのお土産。
ビーズ屋さん。
植物も売っている。すごく大きなチランジアも売っていた。地元に住んでるなら買うけどねー。
妙に洋風な顔をしたライオン君見っけ。他の子らは東洋風だったけど、この子だけ舶来物風。
歩き回ってクタクタになったので、マッサージ屋さんに入る。エアコン効いてるし、あー、極楽〜。マッサージ屋さん、数が多くて、色んなところで客引きしていた。
うっかりお昼を食べ損ねてしまったので、遅まきにマンゴーを食べる。お花を付けてくれる心遣いが憎いねえ。それも蘭だよ、蘭。南国だねえ。
私、20年前に来た時の10バーツ紙幣が3枚残っていたので、今回マーケットでそれを使ったのですが、えらく喜ばれました。蓮華を買った店で10バーツ紙幣を出したら、「これ、どこで手に入れたのっ?!!!」と詰め寄られ、昔来た時のやつだと説明、「ひょっとしてもう使えないの?」と聞いたら、「使える、使えますっ」って、もぎ取るように紙幣を持っていかれたという。
変なのー、と思って、他のお店で支払いをする時に10バーツ紙幣の事を聞いたら、今は10バーツはコインしか無くて、紙幣はもう出回っていない事。そして私が持っていた紙幣には、2年前に亡くなった大人気だった王様の肖像が印刷されているので、みんなが欲しがっているんだと言われました。で、「まだ紙幣あるの?あるなら私も欲しい!コインと替えて」というので、残りの紙幣を二枚、コインと交換してあげた。それにしても王様、めっちゃ慕われてるやん。良い王様だったのねー。
チャトチャック・マーケットは夕方6時まで。ほぼそれに近い時間になって、ちょっと暗くなりかかってきたのでホテルに戻る事に。
しかし一日中歩き回って汗だくで気持ち悪い。チャトチャック・マーケットの有料トイレには、「バスルーム」と書かれた部屋もあって、どうもシャワーが浴びられる感じだった。よっぽど試してみようかと思ったけど、ホテルに帰るまでにまた汗をかくしと思ってやめた。荷物が増えていて億劫だったし、タオルを借りられるかどうかも分からないしね。
という事で、次回はスワンナプーム空港でシャワーを探し回る話。