連日のXでのポストを見ていると、本当にプレミアチケットを手にしたんだと実感していた。

 

先行予約抽選は9パターン申し込み、奇跡の1回、チケットをゲットできた。

 

野田地図は当日券を必ず発行するというのが恒例だそうで、でも激戦を予想して、あらかじめ先着ではなく、抽選という方法を告知した運営側はさすが。

 

それでも、連日500~700人が抽選券のためにならんでいるという、本当にプレミアチケット。

 

待ちに待った、潤くんが出演する舞台「正三角関係」を観てきた。

 

野田地図の舞台は難解だといううわさを聞き、ゲネプロの様子のYouTubeを見て、ついていけるか不安になりつつ。

 

観劇した人のXでは、多くの人がラスト泣いた、と言っていたので、通常コンタクトの私は眼鏡での観劇。

 

なぜなら、涙でコンタクトが曇ってしまうので、潤くんの姿をしっかり見れない可能性があったので。

 

本格的な舞台演劇を見るのは初めてなので、カーテンコールなどのマナーも下調べし、4回目には立ち上がっての拍手をしていいらしい。

 

池袋の東京芸術劇場、あらかじめ劇場のHPで駅からのアクセスを調べたら、地下道が直結しているとのことで・・・

 

でも、迷子になったのよ~。

 

b2口から劇場の地下へ直結だから・・・・と、

 

いや、そもそも「b2口」がわからん!!

 

いつもの地下鉄からの出口のイメージで、通路に出口の表示があると思いきや・・・・

 

ない!ない!

 

JR池袋駅の南改札から出たところまでは、案内通り。

 

でも、その先がわからん!!

 

出口表示がない!

 

かろうじて、数箇所、「東京芸術劇場→」の看板は見つけたけど、その方向に進むも、その先の案内がない!

 

しばらくぐるぐるめぐって、観念して、周辺のお店の店員さんへSOS。

 

「すいません、東京芸術劇場へどういったらいいのかわからないのですが・・・。」

 

親切な店員さんが、丁寧に教えてくれた。

 

以外にも、外に出たら、すぐだった。

記念に建物入り口の広告をパチリ。

劇場入り口で案内の方に

「パンフレットはどこで買えますか?」と聞いたら、

「本日のチケット持ってますか?」と。

「持っています。」と答えたら、

「ではチケット提示して中に入ると販売コーナーがあります。」と。

 

帰りが遅くならないように、先にパンフレットを購入。

B4サイズのかなり分厚いパンフレット。

読み応えありそう。

でも、これは帰宅してからのお楽しみ。

 

私は1階Q列なので、比較的後ろの方。

でも、会場全体がコンパクトで、舞台上の演者の表情もちゃんと見ることができた。

 

ドキドキしながら、着席して待っていると・・・

 

それまで、小さな音量で流れていた音楽が突然止まり、いきなり演者たちが舞台へ。

 

映画みたいに、場内が暗くなるわけでもなく、コンサートみたいに「ブー」というブザーがなるわけでもないので、一瞬、驚いた。

 

すぐに潤くんも登場し、「あ~生潤!!」と心の中で叫ぶ。

 

・・・で、後はすぐに劇に引き込まれていった。

 

Xでの多くのポストの通り、難解だと噂の野田地図の作品だが、今回はロンドン公演を見据えてなのか、初心者の私でもわかりやすかった。

 

生の潤くんは、バラエティーのにこにこ潤くんでもなく、ライブのキラキラの潤くんでもなく、花火師の「唐松富太郎」としてそこにいた。

 

嵐のライブのソロパートで披露したパルクールを彷彿とさせる軽やかな身のこなしと乱暴で、短気で、感情的で、でも繊細な唐松富太郎としか見えない。

 

畳みかけるようなセリフの中に巧みに組み込まれた、言葉遊び、笑い。

 

長澤まさみさんの早着替えは、思わず「はやっ!」と口走ってしまった。

 

彼女の二役の演技の切り替えはさすが圧巻。

 

ウワサスキー夫人役の池谷のぶえさんは、もうはまり役としか言いようがない。

 

アンサンブルの皆さんの躍動感ある演技が素晴らしく、鮮やかに舞台を彩っている。

 

棒や布や養生テープを巧みに使った演出は、どれも見事で、美しく舞台の景色を作り上げている。

 

すべのキャストが、それぞれのピースとして、作品全体を作り上げている。

この舞台に完全に引き込まれた。

 

そして、ラスト、音と、舞台上のキャストたちと、潤くんの富太郎の長セリフ。

 

もう、嗚咽の声が漏れそうなくらい泣いた。

 

ずしんと重く、心に刺さったメッセージ。

 

帰宅の途中はもちろん、翌日まで、その気持ちを引きずったくらい。

 

あらゆる場面で、メッセージを受け取りそびれないようにと、頭をフル回転で観ていて、頭が疲れた。

 

でも心地よい疲れ。

 

本当にすごかった。(語彙力が・・・)

 

野田地図の演劇は、次回作品も見たいと思った。

 

そして、上演前のインタビューで潤くんが、「役者としての自分ではなく、野田作品のピースの一つになれるように・・・」と言っていたが、まさにしっかりピースの一つとして、潤くんはそこにいた。

 

少し気がかりだったのは、カーテンコールの時の潤くんには、ほとんど笑顔がなかった。

これまで観劇した人のXのポストでは、笑顔の潤くんのことがたくさんあったので。

 

調子が悪いのか、それとも富太郎の役の感情を引きずっていたのか・・・・。

 

いや、大丈夫だよね?

 

百戦錬磨のアイドル業をこなしてきた潤くんだもんね。

 

どうかロンドン公演まで、無事に完走できますように、と祈る気持ち。

 

 

 

 

それと、パンフレットで潤くんが語っていたことで、ちょっとだけ気になる発言。

 

どうか、どうか、まだまだ表舞台でいろんな景色を見せてほしいと切に願う。