東北旅行2日目(2023年9月22日) | のりきよのブログ

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2023年9月22日(金)

 

東北旅行2日目。

前日疲れていたこともあり、この日はけっこう遅くまで寝ていた。そして9時半頃、予定より1時間ほど遅れて宿(快活CLUB花巻店)を出発した。

 

この日は、まずは花巻駅から釜石線に乗って遠野駅へ向かう予定だ。

その花巻駅へ向かって歩いている途中、花巻神社というキレイな神社を見つけた。せっかくなので、石段を上がって参拝してみた。

 

Wikipediaによると、

元々あった愛宕神社稲荷神社の二社を1955年(昭和30年)に合祀して花巻神社と改称、更にその後、愛宕神社境内に鎮座していた八坂神社も合祀し、1983年(昭和58年)に現在地に遷座した。

とのこと。

境内はそれほど広いわけではなく中規模の神社だが、キレイに手入れされた社や多数の絵馬などを見ると、この神社が人々から篤く信仰されていることが分かった。名前や由緒から察するに、ここが花巻の代表的な神社なのだろう。花巻の地域の人々にとっては、ここが「一ノ宮」のような存在なのかもしれない。

 

花巻神社は小高い丘の上に鎮座しているため、境内からは花巻の町をよく見渡すことができた。

 

その後、花巻駅に到着。ここから釜石線に乗って遠野駅まで移動するわけだが、電車の本数が少ないためここでまた1時間以上待つことになった。旅先では時間が貴重であるため、これには非常にモヤモヤした。

 

その後、ようやく到着した電車に乗り込むと、電車の窓から見える田舎の景色を楽しみながら遠野へと向かった。電車に揺られること約1時間、ついに念願の遠野に到着した。

遠野駅の駅前で町を見た時の第一印象は、「スッキリしてて気持ちがいい所」という感じだった。遠野は有名な観光地であるが、町に景観を損なうような雑居ビルや商業施設などは少なく、田舎の雰囲気をよく残している。その素朴さが良い。

 

遠野駅から少し歩いて、この日のメイン目的地である遠野市立博物館に到着した。ここでは、遠野物語や遠野の民俗に関する資料が多数展示されている。昔話が好きなワレとしては心躍る。

 

遠野の伝承や民間信仰、その独特で不思議な世界観にドップリと浸ることができた。

 

馬に関する資料も豊富に展示してあった。内陸に位置する遠野盆地では、太平洋側の地域と物資の運搬をするために馬が必須であった。だから遠野の人々は馬を非常に大切にしてきたらしい。馬を抜きに遠野は語れないということだろう。

 

もちろん農具や狩猟などの民俗資料も多数展示してあった。これらを見て昔の人々の生活に思いを馳せてきた。

 

最後は、期間限定の企画展「遠野物語と呪術」を見た。ここでは、東北各地で信じられ且つ行われてきた呪術に関する資料が多数展示されていた。

 

東北地方では、各地域独自の信仰に、神道、道教、陰陽道、修験道、密教など、色々な要素が混ざり合った呪術が行われてきたようだ。これらの呪術にはどれほどの効果があったのだろうか。色々と興味は尽きない。

その後、博物館の売店で今回の企画展の図録を購入した。けっこう人気の図録で一時は品切れになっていたらしいが、要望が多数寄せられたことで増刷され再販売されていた。そんな人気の図録を無事に購入することができ、本当に良かった。

 

博物館を後にしてからは、すぐ近くの丘陵に鎮座している南部神社という神社に参拝した。それから更に同じ丘陵を登っていき、鍋倉城の城跡に到達した。その地は見晴らしが素晴らしく、遠野の町がよく見えた。遠野が山に囲まれた盆地であることがよく分かる。

 

麓に下りてからは、かつて柳田国男先生が遠野での宿泊所としていた旧高善旅館を見学した。このような建物が保存されており、気軽に見学できるようになっているとはありがたい。

↑旧高善旅館の前には柳田国男先生の胸像が。

 

↑柳田国男先生が宿泊していたという部屋。この部屋で色々と思索を巡らせていたのであろう。

 

↑こちらは一際大きな部屋。老舗の旅館の趣がある。

 

続いて、旧高善旅館に隣接している「とおの物語の館」を見学した。こちらでは、文字だけでなく模型や音声などで遠野物語や日本の昔話が紹介されており、なかなか楽しい施設であった。

が、この時は既に夕方で閉館時間が迫っていたため、あまりユックリと見ることができなかったのが残念だった。

 

その後、夜食を食べるために駅周辺で飲食店を探したが、特にめぼしい店は見当たらなかったため、駅近くにある「遠野ショッピングセンターとぴあ」という商業施設で弁当を買って食べた。その施設の二階では、遠野まつりの歴代のポスターがずらりと展示してあった。様々な趣向を凝らしたポスターは、眺めているだけでも楽しめた。

ちなみにこの商業施設、遠野市では最大規模にして希少な商業施設らしい。一階には大きめなスーパーがあり、二階には市役所や洋品店やら旅行会社カウンターやら本屋などが入居していた。遠野の人々が現代的な生活をおくるうえで、この商業施設が果たしている役割はかなり大きいのではなかろうか。

 

その後、20分ほど歩いて19時半頃にその日の宿である徳田屋旅館に到着した。遠野に漫画喫茶は存在しないため、流石にこの日ばかりは普通の旅館での宿泊を予約していたのである。

部屋はキレイで、素泊まりプランでも充分くつろげた。この日はよく歩いたため、夜はグッスリと眠れた。