山の自然学という講座に通っています。
これまではオンラインの座学講座でしたが
4回目にして初めての現地講座。
少し前(3月末)ですが…
「第1回現地講座
あきるの台地の成り立ちと切欠のカタクリ観察」
東秋留駅に集合。
配られたイヤホンを装着。
これで離れていても 先生の説明を聞くことができます。
大人の遠足始まり~。

駅から少し登って高台に。
秋留台は水が乏しく 昔は一面 桑畑だったそう。
水の出る一段下の台地に人の住む集落があったということです。
ブラタモリでも 段丘の話が出てたなぁ。

少し下って二宮神社へ。
境内の桜が見事です。
先生の説明よりもついつい桜に気が向いてしまう。


考古館を見学しまして
さらに下ります。

二宮神社のすぐ下の「御池公園」には
清んだ池があります。
台地の下に水を通さない層があり、
流れ落ちた地下水が一段下がった地帯から湧き出ていて
水が湧くところは 神聖な場所として
よく神社やお寺が建てられるそうです。

町の中も至るところに 水路が。

もうすぐ始業式の小学校前の水路。
桜も咲いて ほんとに心地好い眺めです。

昔ながらの藁葺き屋根のお家。

水がきれいで豊富なので
家に引き込んで生活用水として
使われている家も多いようです。
「八雲神社」
こちらで休憩。
やはり湧き水のある場所で
東京の名湧水51選にも選ばれています。
…51?

湧水57選のうちの 51番目でした。
それにしても コンコンと湧き出ていて
本当にきれいです。
澄んだ水を見ていると心も清らかになるようです。

至るところに春を感じながら
大人の散歩は続きます。


下ってきた丘の上にはケヤキも新緑が美しい。
このケヤキの生育もこの地形によるもの、とのこと。


前方には秋川。川沿いに桜の帯。

今度は川沿いを歩きます。
桜の道、きれい~。





気持ちの良い川ですが、
少し前の豪雨の時には氾濫しそうになり、
役場の人達が出て来て 大変だったそうです。
河川敷横の土手でお昼ごはん。
お腹空いた~。
美味し~

(コンビニおにぎりだけど)。

のんびりした後は
いよいよカタクリが見られる~
川沿いを少し進んで
雑木林へ進む道を上がっていきます。
途中、地層の断面の説明を受け
カタクリの群生地へ。
生育条件の限られたカタクリが
(地温が低く 水分が保たれて 日当たりが良いこと)
なぜ東京で咲いているのか、が分かると
有り難みも一層 感じられます。
今年は 花の咲くのが早いらしく
盛りは過ぎてるとのことでしたが…
咲いてた~。

ちょっとうつむき加減なのが また可愛い。



葉も年毎に変化していくそうです。
そして、開花するまでには8~9年かかるとか。
すごーーーい。

これは何年の株、って確認していくと
それぞれ花の一生見てるみたいで奥深い。
咲いていない株も愛おしく感じてきます。
そして、これ!!
カントウカンアオイ。
花が咲いてる、と言われて…
どこ?

こんなの教えてもらわなかったら
一生、知らなかった~!!
運動不足の身には
往復10km歩きでクタクタになりましたが、
久しぶりに気持ちよく
色々、教わって楽しい遠足でした。