前回の続きです。


湯船の中でオットに胸を愛撫されて、泣きながらも私は感じていました。

でも、オットのその指は別の若い女の乳房を触っていたことがある、のだと。

その唇は、他の女の唇とも重ねられていたのだと、見たはずの無いその光景がありありと脳裏を横切っていました。


お風呂を出て、二人で寝室へ。

また涙が止まらなくなってしまった私の背中を、オットは優しく撫でていた。

やがて、オットの手は私のパジャマの前をはだけ、布団に横たわらせた。

小さな声でオットは謝罪の言葉と愛の言葉をささやいている。

抵抗するよりも私はその、オットの言葉をずっと聞いていたかった。

オットが私の全身を愛撫している。

「ごめん、k子。

愛してるのはk子だけやから・・・・・。

悲しませてごめんな。」

オットが私のナカに挿ってくる。

私の中心部はいつのまにか潤っていた。やすやすとオットのモノを受け入れている。

快感。

だけれども。

頭の中では、オットと若い女が絡み合っている光景ばかりが駆け巡っている。

オットの、この指が。

この舌が。

そして、オットのモノを咥えている女の姿。

喘ぎながら、ただ涙が流れる。


オットが重なっていた身体を離して、私の中心部を拭き、パジャマを着せてくれた。

二人、寄り添って横たわる。

オットの腕枕で眠りそうになった時。

なにか、得体の知れない衝動が私の中にこみ上げた。

右手を握り締め、私はオットの胸をめちゃくちゃに殴っていた。

獣のような咆哮をあげながら。

何度も何度もオットを殴りつけた。

足を蹴った。

布団の中で横たわったまま、私はオットを殴り続けた。


堪えきれなくなったオットに両手首を掴まれても、私はオットの胸をめがけて拳(こぶし)を振っていた。

オットの足に絡めらたまま、足をばたつかせた。

「ごめんって。

なあ、もうせえへんから。

許して、kちゃん。

ごめん、ごめん!」

掴まれていた拳から力が抜けて、離された自分の両手で顔を覆って泣いた。

嗚咽を我慢できない。

布団に顔を押し付けて、泣き叫んだ。


やがて。

号泣はすすり泣きに変わり、オットはそうっと私を抱きしめた。

謝りながら。


嫉妬は消えるのだろうか。

私の頭から「その光景」が消えてくれるんだろうか。


流れる涙をオット拭ってくれている時、そればかり考えていた。


それが、1月29日の夜の事でした。