シリア情勢 各国の反応 | 東京都議会議員 浜中のりかたのブログ

シリア情勢 各国の反応

こんばんは

シリア情勢について、
やらたブログを更新していたら、
変な人と言われてしまった浜中のりかたです。
大切なことだと思うので、続けます。

さて、前回、イギリスは国内の法的根拠をそろえて、
議会の承認を貰おうとしているという話をしましたが、

そのイギリス議会が軍事介入に対して、
NOを突きつけるという判断を下しました。

イギリスは議院内閣制の国ですから、
首相のキャメロン首相は自身が党首の保守党の中からも
30人の造反議員が出て、
賛成272票、反対285票の反対多数で否決されたようです。
キャメロン首相は採決後、
議会の承認がない限り、
シリアへの軍事介入には参加しないと聞いております。

対して、アメリカはイギリスと同盟国なので、
行動を期待する発言をしております。
フランスも攻撃には前向きなようですが、
ドイツは軍事介入を支持しないと明確に表明しました。

いずれにしても、
化学兵器を使ったシリアに対しての制裁という
大義名分は、イラクの失敗から
世界的にあまり支持をされていないというのが事実だと思います。

どこの国でも人道的介入のためには、
明確な証拠が必要だと指摘されています。

それは日本も同じです。
人道的介入そのものは議論はあるものの、
否定をしていません。

また、アメリカ国務省での記者会見では
多数の市民を殺した無差別に殺害することが国際法違反だと言うなら、
原爆を使ったのは国際法違反ではないのか?
との質問も出て、黙殺されたようです。

アメリカにとっては、このシリアの問題は
イランとの核協議やイスラエルの安全保障
イスラム勢力のアメリカに対する反発など、
様々な中東関係の問題とセットだと思います。
イランはシリアに介入したら、
イスラエルに報復すると明言していますが、
イスラエルに攻撃などしたら、倍返しどころではすみません。。。

下の図は中東諸国の介入に対するスタンスです。
http://www.asahi.com/international/gallery_e/view_photo.html?international-pg/0829/TKY201308290389.jpg
なかなか国際政治はどういう視点で見るかと言う点では難しいですね。

よく、戦争をすれば、軍産複合体が儲かるという話もありますが、
正確に計算をしたわけではないですが、
経済的に戦争は割に合わないと思います。

また、正と悪で語られるほど、
世界は単純ではないと思います。

私は今の状態では国際世論的に
アメリカはシリアにトマホークミサイルを限定的に
撃ち込むのに留まり、
直接の武力進攻はないと予想します。

また、国連の調査団も出国するとのことなので、
そろそろ動きが出てくるのではないかと思います。

アメリカが強気の姿勢で武力介入に突入したときに、
中東情勢がどう動くかは未知数であり、
イスラエル VS イラン戦争など
あり得ることから、予断を許さないと思います。

日本はアメリカとどの程度、連携するのかということが
焦点になるのではないでしょうか?

皆さんはどのようにお考えになりますか?