こんにちは。チェリストの山口徳花です。
こちらのブログでは遅くなりましたが、ご報告があります。
以下は私がFacebookで投稿した文章と同じものですが、ご一読いただけましたら幸いです。
この度7月31日付にて、Brandenburgisches Konzertorchester Eberswaldeを退職しました。
数多くの新しい経験をした1年10ヶ月でした。
学生の頃から私は、「なぜ演奏をするのか」という問いに対して「聴いてくれる人に感動を与えたいから」というようには答えられませんでした。私は私のために弾いている、弾きたいから弾いている、弾かなければならない使命のようなものだと感じているから弾いている、でもなんだかそれではすごくひとりよがりに聞こえる気がして、当たり障りのないことを言って濁すのが常でした。
二十歳の頃、ある地方の音楽祭で演奏した時、見ず知らずの方がアンケートに私の演奏に感動したと書いてくださいました。その時、「私の演奏に感動してくれる人が一人でもいる限り、私は生きていける」という強烈な確信が自分の中に生まれ、今でもそれはずっと心の奥で燃え続けています。
私の演奏に感動したと言ってくれる人がいるという事実を軽んじることなく、自分の持っているものを他人や環境に侵されることを許さず、大切に守って育て続けること、それが音楽と自分自身と聴いてくれる人への責任であり誠意であると信じています。
これからしばらくは再びオーケストラ就職のためのオーディションに専念しますが、週五フルタイム勤務だったこれまでに比べれば時間ができたので、ベルリンの皆様、他の都市の皆様も、チェリストが必要な際には思い出していただけたら嬉しいです。
