不倫夫の認知バイアス⑤ 「運命の人だ」と信じたくなる理由
不倫をした夫から
「こんな人に出会ったのは初めて」
「彼女とは価値観が合う」
「本当に運命の人だと思った」
そんな言葉を聞かされることがあります
妻からすれば
「どうしてそんなふうに思えるの?」
「今まで一緒に過ごしてきた時間は
何だったの?」
と理解できない気持ちに
なるかもしれません
その背景のひとつとして考えられるのが
ハロー効果や理想化という心の働きです
👆出会ったばかりの相手は
よく見えやすいものです
ハロー効果とは
一つの目立った特徴に引っ張られて
相手全体を良く評価してしまう傾向
のことです
たとえば
「自分を理解してくれる」
↓
「優しい人だ」
↓
「価値観も合う」
↓
「自分にぴったりの人だ」
というようにひとつの好印象が
相手のほかの部分まで
良く見せてしまうことがあります
さらに恋愛の初期には相手のことを
まだ十分に知らないからこそ
空白の部分を
自分の理想で埋めてしまうことが
あるものです
これが理想化です
相手の現実を見ているというより
「こういう人であってほしい」
という自分の期待を
重ねている状態ともいえます
👆不倫という環境も
理想化を強めることがあある
不倫関係には
日常の夫婦生活とは違う時間があります
仕事や家庭の責任から離れ
楽しい会話だけをする
嫌な部分を見せる機会が少ない
会いたいときに会い
会えない時間には相手を想う
そんな関係では
相手の良い部分だけが
強く印象に残ることがのこるものです
一方、夫婦には
家事
お金
子ども
仕事
親族
体調
生活習慣 など
恋愛だけでは済まない現実があります
だからこそ
「彼女とはこんなに楽しいのに
妻とはうまくいかない」
という比較が生まれやすくなります
でも、それは必ずしも
「彼女のほうが自分に合う」
という証明ではありません
比べている条件そのものが違うのです
👆「運命」ではなく「そう感じている」だけ
恋愛の高揚感が強いと
「こんなに惹かれるのだから
特別な相手に違いない」
と感じることがあります
けれど「強く惹かれること」と
「長く幸せに暮らせること」は
同じではありません
「運命の人」という感覚も
その時の感情や環境によって
生まれることがあります
だからこそ「運命だと思った」
という夫の言葉を
そのまま夫婦の価値や
妻自身の価値と結びつけなくても
良いのです
👆妻が自分を責めなくて良い理由
夫が誰かを理想化したからといって
「私には魅力がなかった」
「私がもっと優しくしていれば」
「私が妻として足りなかった」
ということにはならないからです
夫が不倫という関係の中で
相手を美化したことと
妻としての価値は別の問題です
認知バイアスは
不倫を正当化するための
言葉ではありません
人の判断が
状況や感情によって
どのように偏ることがあるのかを
知るための情報です
そしてその仕組みを知ることは
「夫がそう思ったのだから
私が悪かったのかもしれない」と
自分を責め続けないためにも役立ちます
👆恋が冷めたあとに見えるもの
理想化は時間とともに少しずつ変化します
一緒に生活すれば
相手の弱さも、欠点も
価値観の違いも見えてきます
そこで初めて
「思っていた人と違った」
と気づくこともあります
勿論それだけで
不倫が終わるとは限りません
人の気持ちは
そんなに単純ではありません
ただ
「運命の人だった」
という言葉だけで二人の関係の
すべてが決まるわけではない
ということは覚えておいて
良いと思います
恋の熱に包まれているときには
相手の姿が実際より
輝いて見えることがあります
でも、時間が経ち
日常の中で相手を見るようになると
見えてくる景色は変わっていきます
そして妻自身もまた
夫の気持ちばかりを見つめる時間から
「私はこれから、どんな人生を生きたいのか」
という自分の人生を見る時間へ
戻っていって良いのです
運命という言葉に
自分の価値まで奪わせなくていい
誰かを選んだ夫の判断と
妻自身の価値は別の話なのです
次回は
不倫夫の認知バイアス⑥
離婚しか見えt無くなる心理
をお届けする予定です
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