津川雅彦さん、朝丘雪路さんのお別れ会でした



津川さんとも何度かご一緒させていただき、そして、雪路さんとは、お母さん役や、大先輩役、をしていただきました。雪路さんはいつも にこやかで、和やかで、怒っているところを一度も見たことがありませんでした。


人に対して温かく、愛情のあるおふたり、
個性的で、芸の達人、であるお二人と共演させていただき、圧倒的な存在感を感じました。




一つ、悔やんでいることがあります。


18年前、初めて雪路さんと共演させていただいた頃、


「紀香ちゃん、楽屋暖簾を作ってさしあげるわ」


と雪路さんに、突然言っていただき、初めは信じられなくて、そして、大、大女優である朝丘雪路さんに暖簾を作っていただくなんて、いえいえ、とんでもない!と 恐縮しすぎてしまったのか、なぜかお断りしてしまったこと、、、今でも悔やんでいます。
それからは私も言い出せなくなってしまって、、、



もし、私が、素直に、勇気を持って
「はい!ありがとうございます!」と答えていましたら、それは私にとって、女優になってはじめての記念すべき楽屋暖簾となっていたと思います。



今日は、雪路さんの遺影にしっかりとお伝えしました。


「あのとき、作っていただいていたら、きっと、、雪路さんがいつも自身で描かれていた蝶々の絵で贈ってくれていたのでしょう。
私は、あの時、緊張しすぎて、甘えられませんでした、、、けれど、いつも、心の中で、蝶々の暖簾が揺れているのを今も想像しています。
愛と優しさをありがとうございます」




本日の会では、愛娘の真由子さんの


「役者らしく、大向こうと拍手で、千穐楽を終わらせてあげたい」との言葉で


津川さん、朝丘さんへの大向こうと拍手喝采で、会は終わりました。


鳴り止まない拍手と大向こうに、胸が熱くなり、
涙が止まりませんでした。






津川さん、朝丘さん、

本当に有難う御座いました。

そして

千穐楽お疲れ様でございます‼︎


どうぞ安らかにお眠りください。。。