そいつが現れたのは、女子会から家に着き、エルゴを外している時だった。

 

チクチク。。チクチク。。

 

左チチの奥が針で刺されているみたいに痛かった。

アホなわたしはこう思った。

 

『乳腺炎か〜。

やっちまった。。

昨日女子会で食べたゴルゴンゾーラが大量に乗ったピザのせいだ、絶対。

クワトロフォルマッジだかなんだか知らんけど、もう横文字の食べものは当分控えよう。』

 

長女の時も乳腺炎になったことがあった。

長女出産後、一人目の時に陥りがちな「オーガニックフードラブ症候群」になっていたわたし。母乳に良いものをと思い、オーガニックでヘルシーっぽいもの(←)しか食べていなかった時期があった。そんなある日、衝動的にずっと我慢していた脂っこい肉が無性に食べたくなって、財布を握りしめて近所のスーパーに走った。

1回目の乳腺炎はそこで買った特大オージービーフの塊を一人焼いて食べた翌日だった。

 

その時の乳腺炎は、マッサージの後、最終的に乳腺に詰まっていた脂肪がポロっと取れ、そこから水鉄砲のように溜まっていた母乳がピシューーーーっと出てすぐフィナーレを迎えた。

 

しかし、この時の乳腺炎らしき痛みは、違かった。

 

マッサージしようが、何しようが、全然治らず、痛みは日に日に増すばかり。

あまりの痛さに母に電話してみた。やっぱり、出産経験者の母は偉大だもん。何か良い技があるはず。

しかし、母からの回答は衝撃的だった。

 

母:「ここだけの話、旦那さんに吸ってもらうと治るよ。(自分も経験した風の言い草)」

 

わたし:ガーーーーーン

 

マジか。そんな手があるのか。

てかここだけの話って、むしろ娘に一番しないほうがいい系の話なんじゃないの?

 

色々な複雑な感情を押し殺して、その晩オットにも協力してもらうも、やはり全然治らず。もう素人には治せないヤツだ!と悟り、

とうとうおっぱいマッサージのスペシャリストと名高い、桶⚪︎式の門戸を叩くことになった。