「ありゃあ、
杖にするんよ。」
こんにちは♩
性愛セラピストマスタートレーナー
おおの乃莉です♡
今日のお昼。
一郎さんの独り言が始まりました。
「あぁぁぁ…、なんでじゃぁ…」
一郎さんは総入れ歯。
入れ歯と上顎の間に
細かい食べ物が入って、
なんとも具合が悪そう…。
「なんで、そんな狭いところに
入るんじゃ。」
「そうよのぉ。
狭いところは、ええもんじゃけぇの。」
「狭いところは、なんで
あんなにええんじゃろうか…」
あ…
いつものやつが始まったよ♡
その時、なんでだったかなぁ？
急に一郎さんが
牛の話を始めたんだよね。
「昔は、今みたいに
牛の種付けはなかったんじゃけえな。
全部、生よぉ‼️生‼️」
家畜の牛ってね、
ほとんど種付け〔人工授精〕を
しているんですって。
一郎さんは、農家さんでした。
農家では、必ず牛を飼っていました。
いわゆる、農機具の代わりですね。
一郎さんは雄牛を一頭飼っていて、
種牛としても使っていたのです。
地区で、種牛がいるのは
一郎さんのお家だけ。
150頭くらいの雌牛が、
飼い主に連れられて
次から次にやってきては、
交尾して帰るんですって。
そーだ！
牛のぺ○スは、すっごく長いらしい！
本当かな？
聞いてみよっ！
「そぉよ。長いんじゃ。
雌が来たら、さっと向かって行って、
ちゃっと、終わらせるんじゃ。
早いんよぉ。すぐ終わるで。」
私「1mくらい、あるの？」
「それより少し短いかのぉ。
ありゃあ、死んだら
杖にするんよ。」
はぁぁぁ⁇
杖？…ステッキ？
「切って、吊るして、
乾かすんよ。」
OH MY GOD‼️
いやいや、
何のために⁇
木の杖で、いいじゃん⁈
「そがなこと、知らんがな。」
気になったので、調べたら
お肉屋さんのブログで
ステッキにすると書いてありましたぁ！
さらに、食用もあり、
Amazonでも購入できるようです。笑
中国では、精力増強の源として
薬膳スープにいれるそうです。
牛の○○○杖。
持ってると、強く元気になれる、
そんな意味があったのかな？
それからは、
一郎さんの独壇場です。
牛は長いが、馬は短い。
交尾中の雌馬はとても艶めかしく、
一郎さんも興奮するほどだったとか。
「メスは、たてがみをくわえて
よがるんよぉ。ええでぇ
」
」へぇぇぇ…
想像するだけでも、
なんだかエロティック♩
馬の交尾の話から、
続いて、
なぜか夜這いの話へ。
…あの、
ご存じない方も多いかと思いますが、
この会話が繰り広げられているのは、
老人ホームの食堂なのです
私も知らないことを
一郎さんにたくさん
教えてもらうのですが、
今日はね、
めちゃめちゃ
笑わせてもらいました‼️
でね、ふと気がついたの。
いつもは目を閉じたまま、
食事介助されている90代の女性がね、
私達の笑い声を聞いて、
大きく目を開けて、微笑みながら
一郎さんの方を見ていたの！
その隣のお婆ちゃんも
声をあげて笑ってた。
施設には
性的な話題や、行為に
よくない感情を持つ人も
もちろんいます。
でも、実際
一郎さんの話を聞いて
みんなが笑ってる。
元気になってる。
性の話を、真ん中におくと
みんなが打ち解けるし、
ひとつになれる。
性って、聖なるもの。
一郎さんに、
今日もまた感謝です
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