おはようございます。
行政書士試験個別指導 りす塾の岡です。
今日は、復習についてです。
行政書士試験の勉強をしていると、
「復習しなければいけない」
という意識は、多くの受験生が持っています。
講義を受けたら復習する。
問題を解いたら復習する。
間違えたところを復習する。
これはもちろん大切です。
ただ、
ここで少し考えてほしいことがあります。
復習とは、
単に「もう一度見ること」なのでしょうか。
私は、少し違うと思っています。
復習の目的は、
もう一度見ることそのものではありません。
大事なのは、
分からなくなったときに戻れる場所を作ること
です。
もう一度見るだけでは、戻れない
復習というと、
講義動画をもう一度見る、
教本をもう一度読む、
問題の解説をもう一度確認する、
という形になりがちです。
もちろん、それ自体が悪いわけではありません。
ただ、
もう一度見た。
もう一度読んだ。
もう一度解説を確認した。
それだけで終わってしまうと、
次に問題で迷ったときに、
どこへ戻ればよいのかが分からないままになります。
行政書士試験の学習では、
一度分かったはずの知識が、
別の問題になると使えなくなることがあります。
そのときに必要なのは、
もう一度全部を見直すことではありません。
今、自分がどこで迷っているのか。
どの制度に戻ればよいのか。
どの条文、どの図、どの講義内容に戻れば、
判断を立て直せるのか。
その戻り先があることです。
知識は、置き場所がないと使えない
知識を覚えることは大切です。
ただ、覚えた知識も、
置き場所がなければ使いにくくなります。
たとえば民法であれば、
これは総則の話なのか。
物権の話なのか。
債権総論の話なのか。
債権各論の話なのか。
この位置が見えていないと、
問題文を読んだときに、
どの知識を使えばよいのかが見えなくなります。
知識は、単独で存在しているわけではありません。
制度の中に置かれています。
条文の中に置かれています。
法律全体の流れの中に置かれています。
復習では、
知識そのものを覚え直すだけでなく、
その知識をどこに置くのかを確認する必要があります。
復習は、講義を思い出す作業でもある
講義を受けた後に教本を開いたとき、
講義で話していたことが蘇ってくる。
これは、とても大切です。
ただ文字を読むだけではなく、
そのページで何を話していたか。
どこを強調していたか。
どの制度とつなげて説明していたか。
どの問題で使う知識だったか。
それが思い出せると、
教本は単なる文字情報ではなくなります。
講義内容に戻るための場所になります。
逆に、教本を開いても何も蘇ってこない場合は、
その部分はまだ戻れる場所になっていない可能性があります。
そのときは、
もう一度その講義を確認する。
復習ブログを見る。
条文に戻る。
図にしてみる。
問題とつなげ直す。
そうやって、
戻れる場所を作っていくことが大切です。
復習は、全部を完璧にする作業ではない
復習をしようとすると、
全部を完璧にしなければいけないと思ってしまうことがあります。
でも、
毎回すべてを完璧にしようとすると、
復習は重くなります。
そして、
重くなった復習は続きません。
復習で大切なのは、
その日のうちに全部を完成させることではありません。
今の自分が、
どこに戻れるようになったのか。
どこがまだ戻れないのか。
それを確認することです。
戻れる場所が増えていけば、
学習は少しずつ安定していきます。
問題で迷ったときに、
「あの制度に戻ればよい」
「あの条文を見ればよい」
「あの図の位置に置けばよい」
と考えられるようになります。
この状態になると、
復習はただの作業ではなく、
次の問題を解くための準備になります。
問題演習でも、戻れる場所が必要になる
問題演習をしていると、
正解できたかどうかに意識が向きやすくなります。
もちろん、正解することは大切です。
ただ、それ以上に大切なのは、
なぜその選択肢を判断できたのか。
どの知識に戻って考えたのか。
どこで迷ったのか。
どの制度と制度を取り違えたのか。
ここを確認することです。
問題を解いて、
解説を読んで、
「なるほど」で終わってしまうと、
次に同じような形で問われたときに、
また迷うことがあります。
復習では、
解説を理解するだけでなく、
その解説がどこから出てきているのかを確認する。
条文なのか。
制度の趣旨なのか。
判例知識なのか。
体系の位置づけなのか。
そこまで戻ることで、
次に使える知識になります。
戻れる場所があると、不安が減る
受験勉強では、
不安が出てくることがあります。
覚えたはずなのに忘れている。
前にできた問題ができない。
復習しているのに進んでいる感じがしない。
そういうときに、
戻れる場所がないと、
不安だけが大きくなります。
でも、戻れる場所があると、
不安になったときの動き方が変わります。
全部をやり直すのではなく、
必要な場所に戻る。
曖昧な制度に戻る。
条文に戻る。
教本に戻る。
復習ブログに戻る。
そうやって戻れるようになると、
学習は少しずつ安定してきます。
復習は、未来の自分のために行う
復習は、
今わかるためだけに行うものではありません。
数日後、
数週間後、
問題演習で迷ったとき、
本試験前に確認したいとき。
そのときの自分が戻れるようにするためのものです。
だから、復習では、
ただ読み返すだけでなく、
戻り方を作っておくことが大切です。
どのページに戻るのか。
どの条文を確認するのか。
どの図で位置づけるのか。
どの問題で使った知識なのか。
この戻り先が明確になるほど、
知識は使いやすくなります。
復習を、戻れる理解に変える
行政書士試験では、
理解も記憶も必要です。
理解しただけでは、
試験で使えません。
記憶しただけでも、
問題文の中で使えないことがあります。
だからこそ、
理解したことを、
戻れる場所に置いて、
必要なときに引き出せるようにする。
これが大切です。
復習は、
もう一度見る作業ではありません。
戻れる場所を作る作業です。
迷ったときに戻れる。
忘れたときに戻れる。
問題で崩れたときに戻れる。
その場所が増えていくほど、
学習は安定していきます。
今週の復習でも、
ただ読み返すだけで終わらせずに、
自分がどこへ戻れるようになったのかを確認してみてください。
復習は、
未来の自分が迷わないための準備です。
戻れる場所を、一つずつ増やしていきましょう。
5月14日(木)20:00 問題解法研究会
問題を「解く」のではなく、
どう読んで、どう判断しているかを確認する研究会
2026年度 合格目標 行政書士試験対策
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