ゴールデンウイークと帰省 | の無責任日記

の無責任日記

無責任、適当、変人。

GW中はいっぱいイベントがあったけど、
何か、こう、心にとげが刺さったような、
そんな気持ちになったのが、
帰省。

私にはもう祖母とか祖父と呼ぶ人は全員亡くなっていないので、
帰省と言うと父母の所。

大学生になって京都に住んで、
そらもう毎日が楽しくて、
生活の基盤も京都になって、
なんとなく、実家に帰るのがおっくうで、
近いのにたいして帰ってない。

なのに、珍しく、何か、墓参りにも行きたかったし、
他の予定をさしおいて実家に帰省した。

で、墓参りの時に、横の植え込みにイラ蛾の幼虫がいて、
それに触れそうになった父親を「危ないよ!」って、引っ張った。
そしたらね、どっしりした人の重さがなくてね、
すごく軽かった。

脳梗塞を患って、失語症になり、
体もそれまで通り満足に動かせず、
失語症で家族とも今まで通り自分の思い通りに意志疎通はできず、
(筆談も難しい事がある)
天気が悪くなるとしんどくなり、
積極的に体を動かす事がなくなって、
あんなにたくましかったお父さんの腕や足は棒のようになっていた。

遠出をしようかと誘おうにも、
脳梗塞になってから体調の管理も難しく、
疲れない程度の日帰りドライブが精一杯。

こんな事なら、元気な時に、お父さんが定年退職をしてすぐに、
無理をしてでも、どこかに旅行に連れて行ってあげたら良かった。
定年退職をして、キャンプ場の管理人の仕事を始めて、
趣味も兼ねていたのですごく楽しそうで、
定年からそんなに経っていないのに、脳梗塞で倒れた。

お父さんが39歳の時の子供が長女の私。
お父さんの仕事が忙しく、宿泊を伴う家族旅行をしたのは、
富士山に行った、たった一回だけ。
社会人になってから両親を旅行に連れて行こうかと思っていたが、
計画する前に行けなくなってしまった。

こんなに年老いてから感じたのはちょっと遅いかもしれないけど、
こんなに親って老いるのがはやいのか。
こんな事ならもっといっぱい実家に帰ってたら良かった。

これから、もうちょっとちょくちょく帰ろうと思った。