”出題します 散歩” |  碧い月のひとりごと(八月乃暖穏の覚書)

 碧い月のひとりごと(八月乃暖穏の覚書)

あることがきっかけで、記憶が長くもたなくなったことに気づきました。
だから、忘れないために。
大事な記録と記憶。 忘れたくない思い出。
気が向くままに書いていきます。


ちょっと遅くなったけれど
またまたこめっ子さんのお題に
参加してみようと思います
( *´꒳`* )

『散歩』


よちよち歩きの幼子のあなたの手をとって

何度も歩いたこの道を


今は


年老いたこの母の手を取り
一緒にゆっくり歩いてくれる


あの頃に見えていた景色は

今もなお、

同じように見えているのでしょうか…



あの日見た
大きな向日葵は

今は霞んで見えませぬ



愛しい人よ

愛しい人よ


いつまでも

いつまでも

母の手を繋ぎ

この道を歩いておくれ



あの日眺めた夕焼けの町

あの暑かった夏の雨上がりの虹

水溜まりの中ではしゃぐ泥んこの靴


ひとつひとつが
懐かしい思い出…


いつか母がこの世を去っても

どうかこの道を

手を繋いで歩いた散歩道を

忘れないでおくれ