Selekt DSMを導入して数週間経つ。改めて、この製品の良さを感じている。音楽を聴く際、きちんと音楽に向き合って聴きたい時、BGM的に聞き流したい時、その日の気分であったり、体調であったり、色々な要素で聴く音楽も異なって来るし、聴き方も異なって来るからである。

 

今のSelekt DSMの使い方は、聞き流しが主となっている。特に、疲れている時、いくつかの機器の電源を入れて暖機運転してから音楽を聴くといったスタイルよりも、スタンバイ状態にある機器1台の電源を入れて、直ぐに音を出す方が、ストレスなく音楽を愉しめる。

 

よって、電源スイッチを1つ入れるだけで、最適な音楽再生が出来るのが、Selekt DSMアンプモデルの良さの一つであると思う。DAC内蔵のメリットを活かし、iPadを用いて再生ソフトを選ぶだけというのも、疲れている時には有難い。

 

Selekt DSMには、ライン出力モデルと、アンプモデルがある。なるだけシンプルな構成としたかったため、アンプモデルかな?という程度であったが、所持して使ってみると、アンプモデルのメリットを享受できている事に気付く。

 

DACは、スタンダードDACの音を聴いた事がないので、何とも言えないところがあるが、Katalyst DACの素晴らしさを知っている身からはスタンダードDACは選び難かった。

 

また、Selekt DSMの特徴として、タワー型PCの様に機能拡張していけるところがある。現時点では機能拡張の予定はないが、もしバイワイヤー対応のスピーカーと入れ替えたとしたら、アンプユニットを追加して、バイアンプ+バイワイヤーの構成と出来る。単にユニットの追加だけで済むので、オーディオラックが足らなくなるといった事は起きない。場所を取らないというのは、メリットとして大きいと思う。

 

MajikとAkurateの間のポジショニングの様であるが、Katalyst DAC搭載だと、KlimaxとAkurateの間の位置付でも良いのではないかと思う事がある。Organikの拡張モジュール出てこないかなあ。