今年度受験中の方のものはアップすることはきびしいため、

昨年以前に最終合格した方のものを公開します。

 

1.これまでに学んだ専門分野・研究内容、その成果及びそこで得られた経験など(400)

現職の経験から「調整力」、「実行力」が身に付きました。

現在の職場では、利用者と事業者との間の調整役として、バリアフリーのまちづくりに取り組んできました。担当した当初は事業者にバリアフリーについてのノウハウが乏しく、また、財政状況が厳しい中、多くの事業が滞っていました。そこで、事業の進め方を見直し、事業者が障害者をはじめとした利用者と直接接する機会を設けるなどして、利用者側からは要望を聞くだけではなく、実情に合った最新の整備手法の情報提供をしてもらい、事業者側からはそれを踏まえた整備手法の提示を行い、一体となって無駄のない着実な事業推進体制の構築を測りました。その結果、私の担当した3年間で整備率が・・から・へと飛躍的に伸びるとともに、利用者・事業者の双方から「あなたに任せておけば安心だ」と言っていただけるようになりました。

こうした経験を活かして、東京都職員として様々な主体と連携・交流しながら、世界をリードする先駆的な事業を具現化していきたい。(426字)

 

アドバイス

・「調整力」、「実行力」にあと一つ身についたことを書いてください。人の心理は、2つの場合は「2つだけ」と思ってしまうのですが、3つの場合は「3つも」というようにたった1つ違うだけで印象が大きく変わります。

・「現職の経験」とか「現在の職場」だけでは、何の仕事かがわかりません。もう少し具体的にしましょう。

・この仕事での○○さんの目標は何ですか。目標を明確にすることで、その後に述べる成果が強く印象づけられます。

・最後の東京都の職員になってからのことは必要ないです。志望理由や実現したいことでも書くでしょうから。その分を成果や得たことなどにした方が、さらに自分のことをPRできます。

 

2.東京都を志望した理由について(250)

学生時代に生物多様性の保全・再生への施策を探求する研究を行っていました。その中で、 自然環境の保全をはじめとした環境問題を解決するためには、調査研究に留まらず、様々な立場の人が互いに連携して、地域全体で支える広域的な仕組みづくりを進める必要があると実感しました。

この点、東京都は①世界有数の都市でありながら各所に豊かな自然環境を有している、②直接都民と接する現場から新たな制度整備を行う中央まであらゆる側面から幅広い業務に携われる、③国に先駆けた政策を行い、国内外に大きな影響力を持っている、という点で魅力的かつチャレンジングな職場だと考えています。

 そこで、「自然と共生する都市づくり」を通して、東京都が掲げる「真に魅力的な世界一の都市」の実現に貢献していきたい。(331字)

 

アドバイス

よくできていますね。

最初の段落は、面接官が強く知りたいことではないので(知りたいのはどうして東京都かということなので)簡潔にしましょう。

貢献していきたい→私は、「自然と共生する・・・・貢献してまいります。などと丁寧語にしましょう。

 

3.東京都で実現したいことについて、具体的に(250)

私は東京都で「環境と調和した都市」を実現したい。

具体的には 自然環境の保全に関する普及啓発活動の実施、各主体の役割と責任を明確にしたうえで、社会全体で保全活動に取り組むための仕組み作りを通して、企業、NPO、大学、都民などの多様な主体の参画による自然環境の保全を推進していきたい。

東京都は世界有数の経済都市でありながら、環境分野においても「キャップ&トレード制度」をはじめとした先駆的で実効性のある様々な取り組みを実践しています。そのような東京都でこそ、環境保全と経済発展を両立させ、持続的発展が可能な都市を実現させることができると考えています。(270字)

 

アドバイス

語尾は丁寧語にしましょう。

こちらも東京都の取り組みなどが入っていて、よくできていますね。

あとは、環境を担当している局、環境に関連のある場所を訪問するなど行動をして印象に残ったことが入ると、さらに強い内容になる可能性が高いです。