15日の金曜日は訪問介護の日なので

前日、伯母に明日は訪問介護の日だよ!!と伝えました

やはり忘れていました



 

聞いてない、カレンダーに書いてないを言い出した

 



とにかく明日行きますねと伝えたムキー

 

 

朝から、小豆を煮て、おはぎ(もち米柔らかすぎてまった、残念)、具だくさんの野菜の煮物、炊き込みご飯を作って寒い雨の中歩いて行った



桜が雨にぬれて冷たい風ではかなく散ってきていた

そこから緑の葉っぱが芽吹いてきた

愛おしく空を見上げながら歩いた→あんたの感傷はいらないてへぺろ

 

 

 

ピンぽーーん

これで出ないので

扉をドンドン叩いた真顔

 

 

 

 

だれ!!

だれ!!と声がした

 

 

のりこですよ→優しく真顔

 

 

 

 

 

 

あんだ

どうした

何があった

(これはいつもの挨拶です)

 

 

 

訪問介護の時間だよ→語気強く真顔

 

 

扉があいた

 

 

 

入れ歯を入れてないパジャマ姿の

年老いた叔母さんが立っていた

 

 

 

 

何!!

今日じゃないよ

カレンダーに書いてないから

 

 

 

今日ですよ!!

扉をぐいっとあけて

強引に入っていった

 

 

 

 

仏間にあるカレンダーに

15日2時と書かれていた

 

 

ほら、書いてあるよと叔母を睨んだ

 

 

 

あいやーー

なんだい

 

 

 

ふと足元をみたら

足の甲がパンパンになっていた

 

 

 

夫が寝たきりになろうとした時の足の甲のようだ


夫は

ひざから下が象の足の様になっていたことを思い出した

 

 

おばさん、足どうしたの?

 

 

あぁ、昨日から

マッサージしたりしてるんだよ

心臓からきているから

(まあそうかもしれない)

 

 

私は代替治療の資格をもっていましたてへぺろ

使わないから枯れていますがねチーン

久しぶりに見立てた

 

 

 

 

おばさん、おしっこどう?

腎臓、膀胱が悪いよ

 

 

 

おしっこはちゃんと出ていますよ

調べましたよ

心臓が悪いんですから!!

 

 

そうこうすると

訪問介護の看護師さんがきました

 

 

 

すぐに足をみてもらった

くるぶしがわからないほどです

押すとぶよーーんとしています

 

 

 

明日は土曜日だから

これからかかりつけ医で診断された方がよいですね

血圧だけ測りますね

 

 

 

正常範囲ですが

これから私が予約しますねと

私も伯母もスピード感あふれる性格なので

心地よい判断だった

 

 

 

せっかちの人は時間が与えられると迷ってしまうのだ



迷うことが嫌だから、行動が早くなるのかもしれないなぁなどと、ふと思ったのでした



思ったらすぐに行動です

私と叔母は似ている

 

 

伯母が最近不思議なことが起こると話し始めた

 

知らない人がトイレやバッグに尿取りパッドを置いてくれているみたいなんだ

台所には洗剤を置いてくれてるんだよ



だから

ありがとうと紙に書いて置こうかなと思ってるんだよと手を合わせた滝汗

 

 

看護師さんと私は顔を見合わせた

時々、正気でないことをいうのです

 

 

リビングの壁にニコニコした人がこっちをみている

これは私の守護霊様なんだ



きったないゴミ屋敷のような私以外は通さないリビングに看護師さんを招いた

 

 

看護師さんはそうですかと頷いた



 

キッチンのまな板には玉ねぎを切っていた形跡が残っていた

もう作れないと言っていたのに…

 

 

頑張っている伯母の姿がいた

 

 

感傷に浸っている時間はない

車でクリニックに行くので

二人を置いて冷たい雨の中を急いで家に戻った

 

今日の叔母は情けなくて、寂しそうで

素直で、可愛らしかった



この叔母から何度も何度も勘当された


この叔母はすぐに誰にでも怒って喧嘩をしてきた


なんて嫌な人間だろうと思っていた

 

 

 

しかし

よく考えると


嫌みをいったりはしない

せっかちにありがちな誤解はあるが

ストレートな人だ

お世辞も言わない

褒める時は褒める

情的だ

これは星も影響あるよねという話は以前にもした

 

あれ?うっすら私に似ているじゃないですか

 

 

伯母は玄関にいた



 

かつらをかぶらず

いつ髪の毛を洗ったかわからない髪を束ねていた



一つ一つは高価な洋服ですが

バラバラな組み合わせだった

伯母さん、今日は伯母さんらしくない洋服だよと言った

 

 

最近は私が叔母に対して注意してきていた

 

 

 

ほら、ズボンにカーディガンが入っているよ

ほら、マスクが上に上がりすぎているよ(老人あるあるです)

 

 

 

注意されると

分かってますから!!と対抗してくる

 

 

 

その日は何も言わなかった

 

 

私は心で泣いていた

 

 

自分を正当化して

私は偉いのですよという態度が懐かしくなった

 

 

 

クリニックの駐車場についた



出来るだけ叔母が歩かなくてよい場所に車を停めて

手を繋いで歩いた(私は人と手を繋ぐことが苦手です)

 

 

伯母さん車置いてくるから診察券出していてね

 


パンパンの足に靴が入らなかったショボーン

 

 

続く