92歳の叔母に

電話を10日もかけなかった滝汗




 

不機嫌になっているかなぁと

恐る恐る電話をしました滝汗

 

 

 

叔母さん!!

 

 

はい

 

 

風邪引いてないですか?

 

 

はい

 

 

買い物ありますか?

不自由ないですか?

 

 

いいえ

 

 

話が広がらない

 

ここまでいつもの事です

拗ねているのです

すね子婆さんになってます


 

 

 

ごめんなさいね

実家の母と姉の具合がわるくって…

 

といったとたん

機嫌がよくなってきた

 

 

あーーそうか

お母さんはだいじょうぶか?と声が大きくなってきた

 

 

やれやれ

毎月こんな感じなんです

 

 

外出したいけど

タイミングずれると出れなくなってきて

家にいたらぼけてしまいそうだということでした

 

 

 

ドライブでも行く?と聞いたら

 

 

行ぐーーー!!!!!!!!

 

 

92歳ですよ、皆様



 

 

お迎えに行くと

ロングコートに帽子をかぶり

爪には紫色のマニキュアをつけてきました

 

 



三越でお歳暮注文するといっていました

その前に叔母の妹の82歳の妹の家に炊き込みご飯を

届けてからにしましょうと言ったのですが

妹夫婦は留守でした

 

 

そのまま三越におろして

大崎八幡宮に寄ることにしました

 



 

今年はこれで最後だと思ったので

お礼の参拝をしてきました

私は幸せだ!と思いました

健康で

仕事ができ

娘が就職して

やりたい勉強ができている

 

欲はあるが


幸せですか?と聞かれたら 



昔は言葉に詰まったが

今は即答で

幸せですと言えるのだ

 

 

キラキラキラキラキラキラ



酉(あえて酉)がきらいな私ですが

大崎八幡宮では放し飼いです




 

 

 

遠くから

可愛いと思いました

鳩は絶対ダメですけど



 

余談です

これは今日の話

近所でピーヒョロ、ピーヒョロと

トンビが空を廻っていた

かっこいーーー

猛禽類はかっこいーーー

おかげで

鳩がいないのだ

素晴らしい

 

 



 

さて

妹叔母から電話が入ってきた

 

 

どうしたの?

何かあった?

何かって92歳の叔母が倒れたかということです

 

 

大丈夫

元気で三越でお買い物に行ってますよ

 

 

なら良かった

びっくりした

 

 

ということで

炊き込みご飯をお持ちした

コロナもあって玄関先で失礼をした

 

 

叔母さん元気でしたか

挨拶をしました

 




元気じゃないわよ

あの人が認知で(穏やかな叔父さん)

 



夜中に寝なくて

トイレに起きてウオッシュレットいじったら

わけわからなくてパニックになって

水が止まらなくて天井まで水が噴き出したの

あちこちのボタンを押したのね

もう限界だわ、のりこさん

 

 

介護って表にはわからないのです

隠れた介護の疲労感は半端ないのです

 



私は

夫の介護は8か月程度だったし

50代だったから体が動けた

 

 

これがもっと後だったらと考えたらぞっとしてしまいます

 

 

夫も

病気のせいか短気になって

杖を振り上げたことがあった

 

 

私が近くの薬局へ行っている間に

トイレに生きたくなったのにいないということで

怒ったのだ

 

 

私は腹が立たなかった

 

夫の後半の人生は苦労の連続だった

私に愚痴を言ったことがなかったので

今のうちに怒りを出させたかったのだ

心の中でもっと怒れ!と思った

 

私にぶつけて!と本気に思った



 

 

怒りは病気のせいもあったけど

彼の気質から

心の中をだせなかったから

私は嬉しかったのだ

そんなことを思いだした

しかしですね

自宅介護は大変なんですよ

目が離せないのです

痛みだるさ

薬によってもうろうとして

点滴を引っこ抜くので

常に一緒でした

 

 



82歳の叔母はここまでではないが

鬱っぽい夫に付き添っているので

精神的に病んでいた

ショートスティを嫌がり

他人が家に入ることを拒絶しているのです

 

叔母さんの怒りを吐き出すことしている?

 



この前ね

夜中に大声で怒鳴ったら

鬼のようにあの人が怒ったんだよね

苦しそうだった

 

介護問題は家族だけで解決できないです

 

 

今度ゆっくりと話がしたいわ~

立ち話で1時間近くもいてしまった

 



叔母さんは私にお願いしてきた

悪いけど

姉が

三越で洋服買ってるかもしれないから

監視してね

認知っぽいから

悪いわね

 

  

はい!

また来ますね

 

 



急いで三越に向かった

2時間経ったから怒ってないだろうか



 

 

三越の行きそうなところに立ち寄った

5センチのハイヒールでよたよた歩いているはずだ

 

 

レリアンで洋服を買うのがお決まりだった

お歳暮コーナーに行ったがいない

惣菜でも買ってるか

帽子でも買っているか

ぐるぐる一周して

レリアン方面歩いていたら

店員さんにコートを着せられている叔母がいた

私と目が合った

こそこそ話をしていた



 

私が到着すると

袋に何か入れられていた

 

 

おばさん!買ったの?

 

 

あんだ!

ちょうど良いときにきたがら

買わないでいがったよ

 


リュックを丁寧に袋に詰められて

叔母の元に店員さんが持ってきた

 



リュック買ったのね!

 

 

 

これだけしか買わないがら

〇〇には内緒だがら…

 

 

いっぱいあるのに…と私

 

 



きっと他にも買ったのだが

私のいない時に再度来ると、こそこそ

店員さんと話をしていたのを見逃さなかった

 

 

 

手をつないで駐車場に連れて行った。

 

 



叔母さん!

今しあわせ?と聞いた

 

 

 

え?

なんだい、

しあわせだ




 

それはよかった!ラブラブ

 

 

この叔母は好きなように生きてきた

自分は繊細で傷つきやすくて

人の心を読み取り

でしゃばらずにいると自己分析していた



本人がそう思ってるからそうなんでしょうね




こんなお話でした

 

 




幸せ?と聞いて

即答できますか?