2年前にご主人を亡くしたKさんはその孤独を埋められない
お勉強に来るが、ずっとご主人のことを話ては泣くのです
夫を懐かしんで泣くなんてないので
正直な私は
その気持ちわかるよーと寄り添えないのである
彼は私が一番だったから
彼が全て決めてくれたから
ずっとご主人主体で生きてきたのだ
羨ましいような羨ましくないような
亡くなったらもう私のそばにいないか?とか
呼べば来るか?とか質問してくる
ずっといたら幽霊で地縛霊でしょ?
呼べば来る場合
見守りとして優しく見ている場合もあると思いますよ
自分の人生を生きてくださいな
いつか死ぬからね
人生は夢のようなものだからね
ご主人を追っているうちは生きている感覚がないから
自分がやりたいことを無理ない程度でやりませんか?とアドバイスした
最近は週に三度のヨガ、着付け、三味線などをしているのだ
そうです‼️Kさんはお金持ちです‼️
気分転換に38万円のダウンコートを買うか相談してきたくらいだ
ご自由に!と答えた
時間のない中での一杯のコーヒー
時間のない中での楽しむ読者
時間のない中での旅行
これは麗しいひと時だ
お金やら時間がたっぷりあると楽しむ事がわからなくなるのだろうか
毎月、生活確保をしている私です
洋服なんかはGUやH&Mですよ(安さ第一)
私の身分からみたら
Kさんを羨ましい〜‼️と思うが
Kさんは私を羨ましい〜という
お互いの生活を一カ月交換したら
今の自分の生活がよいとKさんは感じるに違いない
無い物ねだりである
彼女が寂しさを埋める時は
自分を生きる時なんだろうな
ご主人の話をしている最中
逢いたい逢いたいというKさんの前に、謎の物体ケセランパサランのような綿毛が降りてきた
Kさんは手でパチンと叩いて潰した
私はわーっと声あげた
ご主人潰したねと心で呟いた