一通り不具合に手を入れたので、やっと転がしてナンボの話になります。

 

さて、そもそも12年落ちのポンコツの話ですので

何かをリフレッシュすれば感じ方がガラっと変わるかもしれません。

そういった含みアリの感想です。

 

なんでBMWなのか?

・単純に安い

・ワリと壊れる所は個人の手に負える範囲のことが多い

・社外品を含めると部品の入手性が良い

・なんだかんだでFR好き。

 

自分でコツコツ手を入れながら維持するのが目的なので

あまり難易度の高い故障が頻発するのは困ります。

ポンコツBMWが自分の目的からするとちょうど良いという理由が一番大きいです。

別にBMW信者でもなければ惚れ込んでるわけでもないです。

怪しい社外品の人柱とかも好きでやってます。

 

今までE30 E91 E89 と来てBMWは4台目です。

他に友人の車で E28 E39 E46はけっこう乗りました。

なのでこのへんとの比較の話は出ます。 どうしても評価的に優劣をつける

ことになりますが、別にそれを至らないとか改善すべきとか言う意味は無いです。

詰めが甘いと思う部分は明示的にそう記述します。

 

 

 

先代E9xに比べて全高が20mmほど上がった分、シート高も上がり

同じドライビングポジションを取れなくなったのは少しひっかかりがあります。

エンジンフードは低めに見えますがおそらく先代より40mmくらい上がってると思います。

 

E9xのハンドリングは初期応答がかなりダルい類の足回りでしたが

F30はセダンとしては少し尖りすぎなのではないかと思うほど、初期応答が速く

進入性が良いです。 かなり刺激的で楽しいハンドリングですが

世間一般からするとまっすぐ走るのが少し難しい車と言われてしまうかもしれません。

 

バネとダンパーはE9xよりも柔らかめで足の動きのフィードバックがよくわかる

個人的には安心感の高いと感じる足回りです。

が、乗り心地に特化したわけでなく、ゴツゴツと硬いわけでもなく情報量が多いので

これも一般的にはややチープな感触と言われるのではないか? と思います。

 

回頭性と進入性が良くアクセルコントロールで姿勢作っていけるので

単純に楽しいです。

正直Z4よか尻で乗ってる感覚が強いです。

 

B20エンジンは音的には全くシルキーではありませんが

トルクは豊かでまるで3.0L NA のようです。

ダウンサイジングターボはかなり低回転から効きますが

効き始めが明確に分かる時がけっこうあり、それが1300rpmくらいで来るので

普通にタウンスピード範囲内でターボのドッカンが来るのが少し残念です。

VWのTSIではこういうの感じたことが無いので、がんばればもう少しうまいこと制御できるように思います。

 

この車のブレーキはフロントはBMW純正低ダスト リアにHyBrixが入っていますが

効き味に関しては"らしくね~"という感がぬぐえません。

ちょっと情報集めてからどうするか考えますが、パッド変えるかもしれません。

 

 

粉体塗装になってからのBMW外皮はホントに頑丈で、この車が12年落ちとはとても思えません。

右リアドアはたぶんパネル交換か補修で1パネル再塗装が入ってると思います。

特に気にはしませんが塗膜自体は違うようです。

 

 

前にも書きましたが、スマホトレイの下がドリンクホルダーになっています。

普通はこういうものを作る時、蓋になってるトレイは格納しながら開くように作るものですが

なんと脱着式です。

私はここにマーケッティングと開発の意見の相違があるんだろうと見ています。

マーケッティングは流行に合わせて軽いステアリングと充実したユーティリティを希望するけど

開発側はガンとして重いハンドリングとドリンクホルダーは無しにしたいんだと思います。

部署が異なれば重視するポイントも違い意見の相違があるのも普通のことですが

そのぶつかりあったまま商品化してしまうのがBMWの個性であり面白さの一端だと思います。

 

日本車はこういうところすり合わせにすり合わせを重ねるので、こんな意味不明なことにならない反面

牙を抜かれたように無個性化してしまうことが多いと思います。