野球放浪記『百聞不如一見』 -314ページ目

心配なし!と言っていいものなのか

今日の日本ハム-ヤクルトの試合はダルビッシュ投手が先発。どの球も素晴らしく、的が絞りづらいし、点を取られそうな気配がしない。言葉はいらない。


統一球の影響からか、時折、変化球の制球がばらつくこともあったが、心配する必要もないだろう。どんなに素晴らしい変化球を持っていても、やはり軸になるのは、キレのいいまっすぐを投げることだと改めて教えてくれた。


2番手の根本投手、3番手の金森投手は乱調。ダルビッシュ投手よりも素晴らしい球を投げる投手はいないので、ヤクルト打線が伸び伸び打ってる印象を受けた。特にダルビッシュ投手のあとに投げた根本投手は可哀想に思えた。でも、ここで好投をしておくといい印象を与えていたので勿体なかった。


オープン戦にしては珍しい4時間近いゲームになり、乱打戦の末、ヤクルトの勝利。昨日のお立ち台で杉谷選手が「明日も勝つ!」と元気よく言ってしまったので…。このフレーズを口にすると不思議と翌日の試合に勝てない。呪いは健在のようだ。


昨日の試合で小谷野選手が手首に死球を受けて骨折。開幕が絶望的になった。賢介選手も開幕に間に合わない。故障者続出の中で、若手の野手が結果を残したのが収穫だろう。生き残りをかけた必死のアピールは続く。


ここからは阪神の話題。
投手陣の出来がものすごくいい。これで3試合連続の無失点試合。ここまでオープン戦4試合を戦って、失点は安芸のオリックス戦の1失点のみ。公式戦にとっておきたいような内容である。


一方で打線は不調。春野のオリックス戦で11安打放ったものの、他の3試合はいずれも4安打。昨日の試合の4回表から今日の3回表まで9イニング連続の無安打。2試合またいでノーヒットノーランを打ち立てられる珍記録(?)まで作ってしまった。


まだ開幕まで3週間あるので、そこに照準を合わせて、調子を上げていくということにでもしておこう。


“Dash on” NORI


ルーキー続々

東京ドームの読売-西武は読売・澤村、西武・大石のルーキー同士の先発で始まった。


澤村投手は初回からいきなり全力投球のような印象を受けた。何だかまるでセットアッパーのような印象だった。先発の一角を狙っている投手が、こんなんで最後まで持つのかと思ってしまった。


しかし、2回以降は阿部選手のリードによって変化球も交えての投球。ペース配分もよかった。4回を投げて中島選手の安打のみで無失点。本当は得点圏にランナーを置いたときの投球を見てみたかったのだが、ピンチの場面でも今日のような投球が出来れば問題ないだろう。


球のキレもよかった。順調に行けば先発ローテを十分任せられる。あとはスタミナ面がどんなものかといったところか。


一方の大石投手。初回のまっすぐは140キロにも満たなかった。球速以上に速く感じるまっすぐだという指摘もあった。しかし、時期的なことを差し引いても、大学時代の方が速いんじゃないかと思った。何か物足りなさを感じた。


大学時代はクローザーを任されていて、先発転向には反対だったのだが、今日の内容を見ていると、即戦力でクローザーは厳しいと感じた。先発転向の判断は正しかった。


大石投手は先発転向のためにカーブの習得に励んでいるし、西武も即戦力としてではなく、1年をかけて育てる方針らしい。6球団の競合の末に獲得した投手でもあるし、プロとして長くやっていくためにも焦らせず大事に育ててほしい。まぁ育成は上手い西武だから心配ないだろう。


2番手で登板したのは菊池投手。球速こそなかったものの、キレのいい球を投げていた。何より甲子園で投げていた頃の躍動感のあるフォームが見れてよかった。今年は野球以外のことでも大変だけど、去年は斎藤投手らと同じくらい騒がれていた投手なので頑張ってほしい。


一番印象に残ったのは3番手で登板した西武の新人、牧田投手。アンダースローというのは聞いていたけど、お目にかかるのは初めてだった。


まるで浮かび上がるような直球に90キロ台の変化球。読売打線が翻弄されていた。本物の緩急というものを見た気分だった。


先発4本柱と言われる、涌井、岸、石井一、帆足に次いで全くタイプの違う牧田投手が先発に加わると面白くなりそうだ。


西武は先発に関しては不安はなさそうだけど、やはり中継ぎ投手が不安定な印象だった。去年は終盤に失点するケースが目立ったので、中継ぎ以降の投手の確立が急務だといえる。


あと、統一球の影響も見られた。角度的に去年までならホームランと思われる打球もフェンス手前で失速していた。ホームランの出やすい東京ドームでこれだから、今年はロースコアの試合が増えそうな気もする。貧打戦はつまらないけど、1点を争う緊迫した試合が増えるのなら歓迎する。


【追伸】
札幌ドームの日本ハム-ヤクルト戦で斎藤投手が3番手で登板。2イニングを無失点。まっすぐは力があったし、要所でいいコースに投げられていた。


“Dash on” NORI


決着

小林宏投手の人的補償で高濱選手がロッテに移籍することになった。ルール上は仕方のないことだが、ショックを隠しきれない人は多いことだろう。


今回はキャンプインしてからの出来事。紅白戦、オープン戦で結果を残したことがロッテ球団関係者の目に止まった。1軍はおろか、故障でファームの試合もままならなかった選手の才能が開花しはじめた頃だった。特に阪神は若手の育成が下手だと言われているし、楽しみだと思わせる若手が出現した矢先の出来事だっただけに、発表されるタイミングも悪かったように思う。


さて、今回の件で阪神の補強事情はどうなるだろうか。新井選手がFAで阪神に入団したとき、同じように人的補償で赤松選手が広島に移籍した例もある。FA補強は時として将来有望な選手の流出というリスクを伴う。現実にとらわれすぎて、将来的なビジョンを疎かにするとこうなる。生え抜きの若手を育てたいのなら、我慢して使うのも1つの方法だ。


ちょっとした憤りもあった。今回だけでなく、高濱選手の名前は何度か新聞に出ていた。今日も発表前にも関わらず、大きく報道されていた。


発表前に本人と球団に通達されて、高濱選手が「お世話になりました」みたいな感じで、選手や球団関係者に挨拶してまわる様子を察知して記事にしたのかと思っていたけど、そうでもない。


じゃあ何故、記事にできるのか。本来、こういうのは極秘でないといけない。情報が漏れすぎている。ロッテ側にも、このへんの配慮がほしかった。


今日の新聞には「高濱 獲られた」という見出しがついていた記事もあった。小林宏投手を獲得しておいて「獲られた」はないだろと思った。あまりにも身勝手すぎる。記事の書き方にも注意してもらいたい。


まぁ外から、ああだこうだ言ってもやるのは高濱選手本人。コメントにもあったように、FAを取得して再び阪神に戻ってくるくらいの選手になればいい。阪神ファンだけでなく誰からも愛される選手になればいい。


“Dash on” NORI