野球放浪記『百聞不如一見』 -156ページ目

挑戦、挫折、再起

今日は建国記念日。学校なんかは週休二日制が当たり前になってきたこのご時世。土曜日が祝日でも振替休日にはならないんですね。ぼくには関係ないですが、何だか損をしたような、何ともありがたくない祝日であります。


さて、香川県出身で大型左腕投手と言えば、読売ドラフト1位の松本竜也投手を思い浮かべる人は多いかと思われます。


でも、それ以前にある大型左腕投手が話題になったことを覚えているでしょうか?


その投手の名前は関口将平。身長2メートル、体重100キロ。あの長身の松本投手よりも背は高く体も一回り大きいです。


公式戦の登板は5試合で8イニング。これが丸亀城西高時代に残した彼の記録でした。ちなみに1学年上には昨年、香川OGに在籍していた山中達也投手がいました。実績を残していない彼も潜在能力の高さを買われ、アトランタ・ブレーブスとマイナー契約を結びました。小豆島で生まれ育った1人の高校球児のアメリカンドリームが始まったのです。


まずは体力強化から始まり、プロとしての階段を着実に上がっていました。そんな4年目の春、関口投手にアクシデントが襲いかかりました。左肘痛を発症したのです。これを理由に開幕前に解雇通告を言い渡されました。


その左肘の状態は深刻でした。肘の靭帯が損傷し、断裂している可能性もあるというものでした。断裂の場合は成功率の高い手術を受けるという選択肢もありました。


しかし、それをやってしまうと、リハビリを経て再びマウンドに立つまで2年近くの月日を要すること、費用も高額であるという問題がありました。メジャーで実績を残している選手ならまだしも、関口投手のようなマイナーの選手には経済的な余裕もありませんでした。


選手生命をも脅かす大ケガの恐れがありました。関口投手が左肘を故障したことも、球団から解雇通告を受けたことも、情報として入っていました。将来を嘱望されている投手が野球をやめなきゃいけないのかと、不安が頭をよぎりました。選手生命を絶たれることほど辛く悲しいものはありません。

どうか野球が続けられるまでに回復してほしい、そう願うばかりでした。


続きはまた明日です。


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1年戦うだけの体力

ここで少し、去年のアイランドリーグのタイトル受賞者を紹介します。


野手部門

【首位打者】
古卿大知(愛媛MP) .372

【最多打点】
リ・ミョンファン(香川OG) 54

【最多本塁打】
迫留駿(高知FD) 12

【最多盗塁】
流大輔(高知FD) 33


投手部門

【最優秀防御率】
岩根成海(徳島IS) 0.68

【最多勝利】
大川学史(徳島IS)
高尾健太(香川OG) 15

【最多セーブ】
富永一(徳島IS) 18

【最多奪三振】
高尾健太(香川OG) 129


これを見て面白いと思ったのは、去年のチャンピオンの徳島の選手から打撃部門でタイトル受賞者がいないけど、投手部門はほぼ独占していることです。


岩根投手なんか中継ぎで最優秀防御率のタイトルを受賞しています。今の日本の野球において、投手の起用も分業制が主流になっています。先発、中継ぎ、抑え、それぞれの役割を任された投手が、揃ってタイトルを受賞するんですから、そりゃ強いわけです。


一昨年も調べてみると、最優秀防御率が前川投手で、最多勝利が高尾投手で最多セーブが橋本投手で、最多奪三振が高尾投手でした。一昨年、日本一になったガイナーズの投手が独占しています。


一部、例外の年もありますが、野手よりも投手の成績がチームの成績に大きく反映されています。ここ2年においてはそれが顕著に表れています。


「野球はピッチャーだ」と言う人は多いです。ぼくもその1人です。


去年のガイナーズ、前期の低迷は、まずは前川投手の不調が大誤算でした。後期は7月に高尾投手の大車輪の活躍があったものの、山中投手、宇高投手の相次ぐ戦線離脱があり、投手の台所事情が苦しくなりました。そこで塚本投手を緊急補強したりもしました。大場投手が救世主にならなければ、後期優勝すら危うい状況でした。


今年はどうなのでしょうか?
去年の終盤に救世主になった大場投手は、活躍したのが1ヶ月ちょっとなので、まだ完全に信用を勝ち取ったわけではありません。


中野投手なんかも期待されているみたいですが、高卒の投手が1年目から活躍することの難しさを痛感しています。


覇権奪回を目標に掲げるのであれば、投手陣が1年戦うだけの体力をつけることも必要になってくるでしょう。


高知FDもいい例だと思います。一昨年の前期は最終戦まで優勝争いを演じましたが、後期は失速しました。昨年も前期途中までは調子がよかったものの、6月から失速し、その後は低迷しました。


一昨年は前期優勝を逃し、気落ちしたのかもしれません。失速の原因の1つとして、投手陣の体力が持たなかったというのもあると思います。今年はトレードで愛媛から井川投手を獲得したりと、投手陣の枚数を増やしてきました。準備はしてきている印象はあります。


去年、徳島にチャンピオンシップで敗れて、選手たちは悔しい思いをしました。その思いに球団や首脳陣は応えられているでしょうか。


選手の力だけでは、どうにもならないことだってあります。みんな一体になって、同じ方向に向かなければ、覇権奪回は不可能な話です。


もし、優勝を逃したとしたら、それは選手の力不足だけでは片付けられない問題です。このままだと今年はそれなりの覚悟を持って挑まないといけないシーズンなのかもしれません。


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じゃこてん

キャビア、トリュフ、フォアグラ。世界三大珍味と言われる、これらの高級食材を同時に使って調理すると、お互いのいいところを消しあって、おいしい料理にはならないんだそうです。


強打の捕手として馴らし、千葉ロッテ、横浜でプレーしていた橋本将選手が愛媛MPと入団合意という大きなニュースが飛び込んできました。


FAで横浜に移籍したものの、そこで成績は残せず戦力外通告を受けました。当然、復活への思いはあることでしょう。「野球で地域に貢献」という見出しがありましたが、チームを優勝に導くのが一番手っ取り早いです。


ありゃ、門倉投手じゃないんですね。イノキボンバイエじゃなくて爆勝宣言なんですね。


1月に松山で楽天の岩村選手らと自主トレを行っているときに愛媛球団が話を持ちかけたみたいですね。


ぼくには橋本選手が愛媛県出身というイメージがありません。愛媛の人たちからすれば、そうでもないかもしれません。地元の選手でNPBで実績を残した選手でもありますし、集客を上げる狙いもあるのでしょう。


当然、周りからの期待は大きいですし、キャッチャーはチームの勝敗に大きく関わるポジションなので、プレッシャーはあるかと思います。


だけど普通にやってくれれば、打撃面でも他の選手のお手本にもなりますし、リード面を含めた守備面でも他の捕手のお手本にはなります。兄貴分的な存在として他の選手にアドバイスを送るのもいいでしょう。橋本選手ができることはいくらでもあります。チームに与えるいい影響はあると思います。


ただ、正捕手を確約することはしてほしくないです。元NPBの選手だからと言って、特別扱いはしてほしくないです。まずは横一線で競争させてください。それがぼくからのお願いです。


笹平捕手、河添捕手、河原捕手は必ず出番はあります。だから、ここで腐っていてはいけません。


橋本選手の加入によって、チームが画期的に強くなるのかと言われれば、そうとは限らないと思います。NPBで成績を残してきたような選手が加わることで意外と脆くなる場合だってあります。


橋本将という素材をどう活かすのでしょうか?例えて言うなら、食材なのでしょうか?それとも調味料なのでしょうか?


使い方はいろいろあります。この素材を使って調理して、愛媛マンダリンパイレーツという名の料理を極上の一品にするのも、ダメにしてしまうのも、星野おさむシェフの腕にかかっています。シェフの腕の見せどころです。


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