むしろ被害者 | 野球放浪記『百聞不如一見』

むしろ被害者

例えば学力の優れた高校生がいるとします。


その高校生は、早稲田大学、慶応義塾大学を受験し、見事に合格しました。


しかし、彼の志望校は東大です。東大を受験したものの、残念ながら不合格になりました。


そうなれば早稲田や慶応に進学しそうなものです。しかし、彼は東大への思いを捨てきれず、来年、東大に合格することを目指して、浪人することを決意しました。


早稲田にしろ慶応にしろ東大にしろ、私にはそれだけの学力はありませんでした。行けるものなら行きたかったです。


昨年のドラフト会議で日本ハムからの指名を断り、現在は母校の東海大で汗を流している菅野智之投手。


あれから1年が経ち、胸中を明かしました。


意中の球団以外ならアメリカに行って、メジャー挑戦、或いは野球留学を検討しているみたいです。


これに関して、多くの批判の声が挙がっています。


私の意見から先に申しますと、そうしてもらってもかまわないということです。それは本人の自由です。


意中でない球団から指名を受け、もし心変わりをして、その球団に入団してもいいんです。


読売以外の球団で菅野くんを口説き落とせる自信があるなら指名したっていいんです。


じゃあ何がまずかったかと言うと、ドラフト前にこのような発言をマスコミに向けてしたことです。


でもね、これって菅野くんは何も言ってないんですよね。


菅野くんの発言は、「今年も競合しないとは限らないが」の問いに対して、「そうならないように祈るだけ。そうなったときのことは監督に全部話してあります。」と言っただけです。意中でない球団が交渉権を獲得する可能性もあるんだから、菅野くんは言える範囲内で偽らざる本音を述べただけです。


そうなんです。「ぼくの立場から言えるのは、意中の球団でなければアメリカに行くであろうということ」と話したのは東海大の横井監督なのです。


自分の進路のことを誰かに相談することくらいはあるでしょう。それを第三者に暴露されるのは、菅野くんも本意ではなかったでしょう。菅野くんからしてみれば、いい迷惑です。


横井監督の発言はあまりにも軽率すぎました。本当に批判されるべきなのは菅野くんではなく、横井監督なのではないでしょうか。


がんばろう日本!


“new challenges and my new style” NORI