評論家も人間 | 野球放浪記『百聞不如一見』

評論家も人間

実戦登板した斎藤佑樹投手の投球内容が新聞で批判されていた。


たしかに批判ばかりされてたら気分は悪い。斎藤投手は人気もあるので、絶対に成功してほしいという、期待の表れだとも思う。逆を言えば、絶賛ばかりして、もしシーズンで結果を残せなかったら評論家としての立場を疑われてしまう。このへんのさじ加減はむずかしい。


一昨年、阪神は赤星さんが惜しまれつつ引退をした。そこで赤星さんの穴埋めとしてやって来たのがマートン選手だった。


近年の阪神の外国人野手というのは期待外れの成績でファンを失望させてしまっていた。そんなこともあって、マートン選手に向けられる目は厳しかった。活躍できないだろうという意見も多かった。「赤星の代わりはマートンには無理」なんて見出しもあった。その時は赤星さんの代わりなんて世界中のどこを探しても見つからないと思ったものだ。


ところが、マートン選手は開幕から打ちまくった。終わってみれば、イチロー選手の持っていた年間210安打を超える214安打を記録し、日本プロ野球の歴史に名を残すほどの活躍をした。



開幕直前になると評論家がたくさん集まって、順位予想がおこなわれる。順位を予想して、評論家が熱弁をふるっているのだが、私はこれが大嫌いだ。


毎年、順位を的中させている評論家が何人いるのか?


ほとんどの評論家が予想を外している。これほどアテにならないものはない。


ほんのごくわずかな一例を挙げたが、ひとつ言えるのは、評論家の意見は鵜呑みにしてはいけないということだ。


なかには鋭い指摘で「なるほど」と思わせてくれる人もいる。時として疑問を解決してくれることもある。そういうのは、自分にとってもすごく勉強になるし、自分の中にも吸収したいと思う。


人の考えは、みんな一致するものではない。評論家の意見がすべて正しいとは思わない。だから自分の考えをベースにして、参考になる意見だけを取り入れたらいいと思う。


“Dash on” NORI