校長先生の呪い | 野球放浪記『百聞不如一見』

校長先生の呪い

暗黒時代の阪神を支えたエースでもあり、アメリカでプレーしていた藪が今季途中、楽天に入団し日本球界復帰。しかしオフに戦力外通告。現役にこだわりオファーを待っていたけど現役引退を決断した。


まずはお疲れさまでした。


そして2軍のコーチとして阪神に復帰するもよう。楽天時代の登板を見たことはあったが、いまいちピンとこなかった。でも今回の阪神復帰は非常に嬉しい気持ちになった。


ちょっと前フリが長くなりましたが…


ここからが本題。


藪にまつわる、どうしても忘れられない出来事がある。


藪が阪神に入団したのは私が中学3年生のとき。この頃、私が通っていた学校は人事異動で校長先生も代わった。

新しい校長先生は、よくありがちな話の長い校長先生だった。運動会の予行演習で話が長すぎて、倒れてしまう生徒が何人かいた。当時、私の担任だった先生も不満をもらしていてお世辞にも評判がいいとは言えない校長先生だった。


一方のルーキー藪はというと、1年目から先発ローテーションに入り、春先から好調で破竹の勢いで勝ち星を積み重ねていた。


そんなある日の全校朝礼。
どんな内容だったかは忘れてしまったが、校長先生は藪の話をした。

それ以降、藪は急に勝てなくなった。前半の勢いがなくなり白星は伸び悩んだ。新人王は獲得したものの、二桁にあと一歩届かず9勝止まり。


「校長が藪の話してから勝てんようになったがぁ~」

野球に興味ある友達から、そんな声がちらほらあがった。

高校卒業後、小学校、中学校と共にした後輩と会う機会があった。当時のことを振り返ったりして、この話題にも触れた。


私は断言する。
私たちからすればルーキーの藪が二桁勝利に届かなかったのは、この校長のせいだったのである。