メルカリを見ていたらある商品が目に留まった。
ピンクのトップスを探していたのだがそれは理想にかなり近くコメントで商品サイズの詳細を聞こうと思った。
私は洋服にだけはうるさく、これ!という物となかなか出会えない。
これは千載一遇のチャンスで逃したくなかった。

しかしその出品者のプロフィールを見てたじろいだ。

コメント逃げ、許しません。ブロックします。
返信は1日以内で。
スムーズな取引出来る方のみでお願いします。

むむ、きっついなあ、苦手だなあこういう人。

しかしこのチャンスを逃す手はない。

私はありったけの勇気を振り絞り、着丈、袖丈の採寸をお願いする。
ついで服についたシワは取れないものなのかアイロンで取れるのかを尋ねた。

因みにメルカリ内のやり取りは大体誰もが社内メールを送る位のテンションで行うがHSP気質の私は対社内では済まず、対社外並みのがっちがちに丁寧な文章を送る。

緊張してリプライを待っていたら割とすぐにそれは来た。

「コメントありがとうございます!
30センチ定規で測るので誤差が出ると思うのですが大丈夫ですかはてなマークえーん
シワにはなりにくいんですが保管していたらついてしまいましたショボーン


何、この出鼻挫かれた感。
プロフから想像したきっついお姉ちゃんのイメージが一気に崩れる。


しかし30センチ定規で服を測る...?
大丈夫だろうか?
何故メジャーじゃないのだろうか?
心配はあるが文面から恐縮しまくっている事が痛いほど見て取れる。
そんな人にメジャーでお願いします、とは言えない。

平気です。と返信する。
ついでに袖丈は七分か長袖かが解ればいいです、と伝える。
この人が30センチ定規で慣れない計測をする姿を想像したら居たたまれなくなったのだ。

翌日返信が来た。

「着丈は約60センチです。袖は長袖になります!」

60センチはちょうど求めていた丈だし長袖なら完璧だ。
しかしだ、30センチ定規だ。
不安はある。

だかHSPの私はまた彼女が夜な夜な30センチ定規を駆使して着丈を測ったところを想像し好意を無下には出来ないと感じる。

なんか文面的にも悪い人じゃないっぽいし。

若干の不安を抱えながら購入した。
その後のやり取りもプロフと裏腹、良い人で何だか好感さえ持ってしまった。

まだ商品は届いていないが購入後すぐに発送してくれたようだ。

 

今回の事は別に困った事なんかではない。

ただこういう風に相手の気持ちを考えて行動しているとやはり疲れる時もある。

今回は全然疲れはしなかった。

 

しかしメジャーで測ってください、と言えばサイズへの不安は完全に払拭されたのだろうけどそれは出来なかった。

これはHSP気質でなければ出来る事だ。

 

彼女の30センチ定規計測の技術を信じ、商品の到着を楽しみに待っている。

でも服の出品するならメジャー買った方が楽ですよー!

100均ので充分ですよ!