よく虐待はくりかえすと聞くが、毒親も繰り返すのかも知れない。

 

数年前に叔母(母の妹)から聞いて始めて知ったが

おばあちゃんはどうも毒親だったようだ。

 

叔母に対してすごく厳しかったようで

私の母同様、様々な抑圧を叔母に掛けていたらしい。

母に対してもそうだったのかは不明だが

叔母はこれにかなり参っていたようだ。

だか叔母はそのせいでぐれたり病んだりすることもなく育った。

でもとても美しく普通の人なのに未だに未婚で祖母と

暮らしているのは「男女交際禁止」を祖母に命じられていたせいだろう。

逆らおうと思った時には婚期を逃していたんだと思う。

いい人の一人や二人(あんな綺麗な人ならもっとだろうけど)いたはずだ。

 

うちの毒母も私が男子と交際することを嫌った。

いや、私がするあらゆることを否定した。

 

イラストを描くのが上手だった私は当時流行っていた漫画の

キャラをはがきに書いてお絵描き選手権のようなものに投稿していたが

ある日これがばれてひどく怒られた。

ただ絵が好きなだけなのに。

女性的な事を嫌う人で、スカートは履かせて貰えなかった。

初潮が来た時の嫌な顔と言ったらなかった。

そのため生理に対する認識が歪み高校生まで「生理は悪いもの」

だと思い込んでいた。

高校に上がって周りが普通に生理の話をしているのを聞いている

うちにその認知は普通に修正された。

彼女の意に沿わないことがあるとすぐ拳が振るわれた。

包丁を持ち出された事も何度もあった。

恐ろしくて逆らえなかった。

この母との関係性が原因で私は後に境界性人格障害を患う。

 

毎日が否定否定否定暴力暴力暴力罵声罵声罵声支配支配支配。

 

私は母に愛された記憶がない。

覚えている限り一度もない。

温かい言葉を掛けられたことも抱き締められたこともない。

 

「産むんじゃなかった」「レイプされて死ねばいい」

そんな事は何度も言われた。

 

叔母は「おばあちゃんはのんのお母さんには甘かった。」

と言っていたが、叔母の知らないところで母もおばあちゃんから

虐待めいた事をされていたのかも知れない、と今は思う。

無意識レベルでおばあちゃんの支配を受けていたのかも知れない。

 

ずっと母を憎んで来たが最近は母も可哀そうな人なのかもしれない

にシフトチェンジしつつある。

 

おばあちゃんが本当に毒親だったかはわからない。

でも何はともあれ自分の産んだ子供を愛せない人は寂しい人だと思う。

まあ、愛せないからと言って虐待していい理由にはならないけど。

 

母にいつか尋ねてみたい。

どうして私を産んだのかを。

一度でも私を愛した事があったかを。

 

貴方の人生は幸せですか?と。