少しだが、ブログを読んでくれる方が増えてきた。

ブログを書き始めたきっかけは今までに溜まった黒い過去や
今を蝕む毒を全部吐き出したかったからだ。
そして自分で自分の「グリーフケア」を行うという目的がある。

だがこれを見た人が「あーこんなやつもいるのか。自分はまだマシだ。
まだ頑張ろう。」と思ってくれたらそれは幸いだ。

私は他人を救おうなんて大層な事を考えてないし、
そもそも自分が人を救えるなんて言う思いあがった人間でもない。

その人の痛みはその人だけのものだ。
よく「●●が辛いの解るよー。」なんて気安く言うやつがいるが
それは間違っている。

同じ立場になったとしても同じ人間になれない限りその人の痛みや感情は理解し得ないのだ。完璧な理解など在り得ないのだ。
2人の人間が同じ失恋というシチュエーションに陥っても、その人の性格次第で
失恋へのリアクションは全く異なる。

だが人間は自分以外の何物にもなり得ないのだ。
したがって他者を完璧に理解することは不可能だ。
それをわきまえず「わかる~めっちゃ辛いのわかる~。」というのは
偽物の共感だし、そんな軽い言葉で人を救えると思っている奴は
勘違いも甚だしい。

ローランドじゃないが(私は彼が結構好きだ)、世界には
自分か他人しかおらず、自分以外の人間の事は解りようがないのだ。

あと私は他人の人生に責任を持てないし持ちたくもない。
なんせ自分でいっぱいいっぱいだ。

だが私の傷を見て結果的に救われている人が居ればそれは幸いな事だ。

自分より低い人間を見て「自分はまだマシ。」と言うのは
あまり褒められたものではないかも知れない。

だがポジティブな言葉や経験だけが救済ではない。
ネガティブの共有により救済される痛みもある
のだ。

私はもともとプラスの人間ではない。
だかマイナスとマイナスを足してプラスにする
そんなやり方で誰かを少し励ませたら良いな、と思っている。