迷惑系YouTuberの3人組。

リーダー格の女性に誘われてヤバいものが出ると噂の廃工場に潜り込みます。

が、何も起こらず。

実は別の思惑があった彼女は、噂にあった正体不明の祭壇を探し出して叩き壊したあげく大声を上げて騒ぎ立てます。

ついには、3人の前に全身真っ赤で刃物を持った女が現れると、次の瞬間彼等目がけて駆け出して来ます。

命からがら逃げ出した体の3人は、結局はこの手の事件に詳しそうな映像会社のディレクターにその動画を送ることにします。

ちなみ、リーダーの女の子を演じているのは映画『彼女はひとり』に主演していた俳優さん。

これも本作の楽しみの一つ。

そして、もう一つの楽しみは、予告編を見た皆んながザワついたのが、赤い女が現れる場面の背景がどう見ても、あの『カメラを止めるな』と同じロケ場所。

当然白石監督もわかっているはずなので、何故ここを撮影場所に決めたのか興味あります。


一方、勝手に名乗っているだけなのか、プロデューサーになった工藤は、相変わらず借金を抱えて苦労してます。

そこに届いた“赤い女”の映像を見た彼は、これは金になると算段。

自分のいない所でいつの間にかディレクターで活躍していた市川と、変わり映えのしない田代カメラマンに声をかけて、連絡して来た3人、それに念の為の御守りに霊能力者のおじさんを呼んで問題の廃工場に向かいます。

が、現場に向かう途中の車の中に突然“赤い女”が出現。

さすがにヤバいと一旦引き返そうとしますな、気付くと車は廃工場の入口前に戻ってしまいます。

逆ギレ気味の工藤は、愛用のバットを手にすると他のメンバーを煽り立て、いよいよ廃工事内へと突入します。


一瞬にして違う場所に来てしまう。

まだ早朝だったのに、いつの間にか夜に。

それほど大きな建物ではないはずなのに、いくら降りても1階につかない階段。

シリーズを通して何か見たようなシーンが、よりパワーアップして繰り広げられます。

市川さんはかなり強くなってて、殴りかかった工藤さんが逆に膝蹴りを入れられて悶絶したりも。

旧シリーズから見てきた者としては、嬉しいような少し切ないような。

そして、“赤い女”もまた被害者だと判り、事件の真の原因だと思われる黒尽くめの男が工藤達の目の前に……


8年経ってもコワすぎ!の面白さは変わらず。

残念なことに、白石晃士監督はこれがシリーズ最終章だと発言したようですが、きっとまた帰ってくるような気がしてこれからも生きていこうと思っています。


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