初めて見たのは大阪にある小さな劇場でした。
原作は未読時で、作品の面白さと予想外の結末に驚かされました。
数十年前にこの世界観と、このストーリー展開。
まぁ、初見で一番沸いたのは斬新なアクションシーンでしたけどね。

身体の一部を機械に取り替える技術が進み、生身で残ったのは脳だけになったヒロインは、果たして本当に自分はまだ生きているのかが信じられなくなっていきます。
そんな彼女の前に現れた国際的指名手配犯の正体とは?

公安9課に回収された“人形使い”が語りかけてくる場面ではゾッとしたものですが、現在の方がその怖さはよりリアルになったと感じました。
川井憲次さんによる音楽も相変わらず素晴らしく、複数の女性による和テイストの主題歌も印象的。

そして、2021年になって、IMAX版が公開。
普通に面白く、素直に楽しめました。
より大きなスクリーンで、高画質&高音質で鑑賞出来て良かったです。

☆☆☆☆★

ちなみ、何年か前に一部の映像を差し替え、音声をリニューアルしたバージョンも公開されていますが、一部の映像がその時点でのテイストになったため、かえってオリジナルの古さが強調されたようで個人的にはダメでした。
今回はオリジナルが元になっているのは良かったと思います。
人形使いの声も、僕は男性バージョンが合うと。