物語の最後でタイトルの意味が判る。
君は何にでもなれる。
映像そのものは、カラフルで賑やか。
そんな中で毎日同じ行動を繰り返している主人公のガイやその周りの人たち。
でも、勤めている銀行には毎日強盗が入り、通勤途中の街では銃撃戦やカーチェイス、爆破が日常茶飯事。
そういった騒ぎの中心は、ガイ達が“サングラス”と呼ぶ特権階級の人間。
そして、今日もまた同じ1日が繰り返されるはずでした。
そんなガイの街に新たに1人の女性がやって来ます。
彼女もまたサングラスの1人。
何らかのミッションをクリアするために秘密の隠れ場所を探しています。
しかし、彼女こそがガイが夢で見ていた理想の女性だったのです。
ガイは、彼女に話しかけたい一心で銀行強盗のしていたサングラスを夢中で奪いとってしまいます。
そのサングラスをかけたガイに見えたものは、それまでと全く違った世界だったのです。
そして、街の人々の動きを別の場所にある豪華なオフィスビルの一角から監視しているらしい男達。
彼女に出会い、サングラスをかけたことから同じ事を繰り返しす毎日に疑問を持つようになったガイは、何か違うことをやろうとしますが何故か邪魔が入ります。
以下、ネタばれ。
実はこの街は、オンラインゲームの中の世界で、サングラスと呼ばれている人達こそゲーム“フリー・シティ”に参加しているプレイヤーでした。
そして、ガイや毎日出会う友人達はゲームのモブキャラだったんです。
ガイが街で出会った彼女こそ、このゲームを開発したコンビの片割れでしたが、会社の社長に騙されて自分達のゲームを奪われていました。
権利を奪い返すために、ゲームの中にある自分達のオリジナルゲームの痕跡を探していたんです。
既に会社は第2弾の発売を発表していて、それと同時に古いゲームは削除され、盗作の証拠も消されてしまいます。
ダラダラ書いてしまいました。反省。
学者能力を持つAIを使われたことで、同じ行動、同じ台詞を繰り返すだけのモブキャラが昨日と違うことをやろうとします。
そのきっかけとなった女性への想いは何なのか?
一時は自分達の正体を知って絶望しかけますが、友人の言葉を聞いて、やがて彼女を助けるために動き出します。
何が本当のリアルなのか?
ガイと友人が交す言葉は、映画を見ている自分達にも当てはまるように感じられました。
暴力的なゲームに始まり、それではない解決方法にたどり着く展開も良いです。
似たような作品はありますが、今作が(少なくとも今は)1番好きですね。
☆☆☆☆☆
見終わった後の感覚が、ちょっと『トゥルーマン・ショー』に似てる気もしました。
