知らない監督さん&知らない役者さんの低予算映画なんですが、1年前に公開されて話題になっていた作品です。
気にはなっていたものの、お金と休み、他の予定とのダブりで見逃していたものが、今頃になって1回限りの再上映となりました。
ストーリーは、ある地方都市の会社を舞台に、隕石に隠れて地球に襲来したエイリアンとごく普通の人々との攻防戦です。
このエイリアンは人間の口から内部に入り込み身体をのっとるタイプ。
CGではなく造形物を使用していて、いざエイリアンが取り憑いたら後はその人間の姿で襲ってくるという、たぶん低予算ならではの工夫。
このエイリアン、他の人間を襲うと口から幼虫を吐き出して犠牲者に取り憑かせていきます。
目的は不明ですが、次々と犠牲者が増えていき、何とか無事だった清掃会社に勤めているヒロインの花沢香と同僚、会社の受付嬢や警備員達は社員食堂へと逃げ込みます。
タイトルを見れば予想がつくでしょうが、このエイリアンが煙草の煙(ニコチン?)に弱いらしい事が判明。
実は生き延びた香達は大半が喫煙者でした。
そのことに気づいた香達は、残った煙草を頼りに社外への脱出に挑みます。
現実社外では、どんどん煙草が吸える場所がなくなり肩身の狭い思いをしているスモーカーの皆さん。
そんな愛煙家の怨念のこもった逆襲のような物語。
てっきり監督さんはヘビースモーカーかと思いきや、どうやら吸われない模様。
これに、ヒロイン役の倖田李梨さんのアクションが加わり、なかなか見せ場が続きます。
更に知らない役者さんばかりと思っていたら、亜紗美さん、三元雅芸さんが登場するのが嬉しいところ。
他の登場人物のキャラクターも面白く、
何が違うのかよく解りませんが、映像全体に安っぽいところが感じられず、素直に映画を楽しめたという印象です。
「これじゃ、煙草が猛毒みたいじゃない」
みたいな台詞もありますが、見終わった後に一服したくなるのでは?
☆☆☆★★
この日は監督さん達が来場されていたんですが、終電の都合でラストのサイン会まで残れなかったのが残念。
