【漆紅茶碗】
漆器のような木の温かさや優しさを感じる、
陶器の茶碗


クラクション  15

僕は今から8年前の11月、
岐阜県にある、画廊  文錦堂で個展を開催しました。

個展開催から2年前、何のアポイントも無しで、
そのギャラリーに飛び込みました。

画廊  文錦堂で個展を開催しているアーティストといえば、そうそうたる方達で、僕にとっては、憧れのギャラリーだった。

「僕の作品を見てください」
「個展をやらせて下さい」

そんなに世の中、甘くは無い。

有名陶芸家の弟子でも無く、
誰かの紹介でも無い、
無名の人間の作品を誰が見てくれるだろうか。

ましてや、個展なんて、論外中の論外。

普通ならば、玄関先で追い返されるのに、
オーナーは温かく向かい入れ、作品を見てくれました。
長い沈黙の後(その時間は毎回緊張する)

「まだまだ、だね」

ただそれだけだった。
なんのアドバイスも無い。

だけど帰り際、
「また作品出来たら、見せて」

嬉しかった。
個展に繋がったんだって。

それから2年、何度も何度も通った。

それで、出来上がった作品が、



「漆紅茶碗」

コンセプトは漆器の持つ、
温かさや、優しさを陶器で表現する。

独自の調合で、出来上がった釉薬で、
世界には存在していない。

釉薬の調合は、化学物質を組合せ、化学反応を起こさせるものだけど、僕には化学の知識なんて全く無く、「なんかよく分からへんけど、やってまえ!」的な勢いでした。

あんな釉薬が出来たのは、その無謀な勢いが良かったのでしょう。

思うのは、成功は無謀な行動や考えの中にあるって事かな。


名前は何にしよう?

「漆紅」はどう?
奥さんのセンスある一言で決まった。

個展では、珍しい色合い、見た事無い、どうやって釉薬を作ったのか?(内緒ですが)って、たくさんのお客様がお求めになりました。

個展大成功。


上にアップした作品は気に入ってた作品で、
個展の際、売れ残って欲しいと願ってた作品。

結果、売れ残った。

これは、他の人には必要ではなく、
僕にとって、必要な物だったんだろう。

あれから8年が経つけど、今でも手に取っては、満足感、所有感、思い出に浸ります。

人にはそれぞれ、
必要な事、必要で無い事がある。
それを自分で感じ、選択し、受け取り、自分を満たす事が大切なんだろう。

自分を満たす事が、幸せに繋がって行くんだろう。

そんな事を、思ってます。


今回、11/1に企画した、
真清田神社ツアーも、必ず必要とする人はいるはずだと思っています。

そんな方達と出逢うのを楽しみにしています。

真清田神社ツアーの詳細
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僕のクラクションが響きますように。

NORI



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