債務整理が始まり
月の給料 約200,000円から
債務整理代 約65,000円
息子の塾代
娘の習い事
その他諸々
残り約60,000円を毎月の生活費に当ててきた。
そんな極貧生活をしていた時
ふと
実家で過ごした子供時代を思い出した。
私は、クリスマスがあまり好きじゃない。
理由は、何だろう?
深く考えたことは、なかったが
多分これかな?と今思えた。
小学校の時に
学校の授業でクリスマスパーティーがあり
プレゼント交換のためのプレゼントの用意を
しなければならない。
両親は、ある理由で多額の借金を作り
朝も昼も働き、ほとんど家にいない。
あの頃の飯炊きは、自分で食べる分は、自分で作った。おかずもなく白米に塩をかけたり、白米にお湯をかけたりして食べていた。時々冷蔵庫に卵が入ってあった時は、本当に幸せでした。
なので
両親にプレゼント代の請求を言い出せなかった。
それでもプレゼントは、用意しなければならない。
私が考えに考えたプレゼントは、
以前お金を貯めて買った雑誌の付録に
することにした。
が、さて困った。
プレゼントをラッピングするものがない。
本当に困ったが
整理用品を入れる茶袋に入れて
当日隠すように持っていった。
クリスマスパーティーが始まり
いよいよ、プレゼント交換がやってきた。
机の上に並べられたプレゼントの山
私は、隠すようにそっとおく。
じゃんけんで買った人から選んでいく。
自分の番がきた。
きらびやかなリボンが付いたプレゼント達。
私は、そっと自分で用意した茶袋を取った。
その瞬間の同級生達のほっとした表情は、
今でも忘れなれない。