製品名、企業名や出演タレントを全面に押し出さないで、製品の特徴や企業の理念のみをCMに詰め込んだものでいいなぁと感銘を受けたものを集めてみました。動画を並べるため、負荷軽減を目的にデフォルトは小さく表示しています。大きくして見たい方はお手数ですが、動画をダブルクリックして見てください。なお番号は順位という訳ではなく、整理の為ですのでご了解ください。

①「LISMO Fes!」[KDDI]
au「LISMO」関連のCM。クリエイティブディレクター佐野研二郎氏の作品。主演は13代三井リハウスガールでもある川口春奈。出演者は携帯電話を持って楽しそうに踊っているだけであるが、背景がLISMOの魅力を文字や動画でPR。出演者の踊り、BGM、背景の文字や動画という多次元が同時進行している表現。少ないCM放映時間に沢山の情報を上手く融合させて詰め込んでいる。




②「ダウンジャケット 冬の詩」[ユニクロ]
高村光太郎「冬の詩」を黒木メイサと松田龍平が朗読するというシンプルなCM。BGMが無く色合いが暗いため、寒さが一段と伝わってくる。格安衣類を売りにしてきたユニクロであるが、高級感が出ている。ただCMを見ているのは温かい室内にいる視聴者もいる訳で、どれだけ宣伝効果があるのだろうか未知数。




③「Internet TV」[ソニー]
GoogleのAndroid OSを搭載したソニーのインターネットTV「BRAVIA」のCM。子供達がサポーターの沢山いるスタジアムの中でサッカーをするが、最後に空き地でサッカーをしている情景が映し出され、日常の風景が大きな夢に繋がっているという主旨のCM。ストーリー自体はSONYお得意の子供の想像力を主においた個人的に好きなストーリーであるが、インターネットTVのCMであるのに、インターネットの良さは盛りこんで無くて、正直残念。




④「家族の絆・お父さんのチャーハン編」[東京ガス]
子供の頃からお母さんが寝込んだり、実家に帰った時にお父さんが代わりに作ってくれたチャーハン。何の工夫もされていないチャーハンを結婚3日前に再び食べたいという娘の為にチャーハンを作ることに。料理をする際に火が映しだされており、ガスの重要性が何気なくPRされている。娘が思春期を通して成長するにつれて態度が少しずつ変わっていくのが細かい描写だが、現実味があり映像に引き込まれる。このCMは芸術性と言うよりもストーリーが胸に染みた。




⑤「Color is Magic」[ソニー]
ソニーのTV「BRAVIA」のCM。他のBRAVIAのCMでもある様に、色の美しさを作品の中で表現している。本作品では大量のペンキをBGMに合わせ噴水の様に噴出させている。噴出した後に描くペンキの軌跡まで上手く計算。撮影は壊す前の建物で行った様で、大胆な演出がなされている。




他にもいいCMが世の中にはあふれていると思います。そこでこのCMはおすすめ、または感銘を受けたというCMがございましたら、コメント欄に書き込んで頂くか、info@spazions.comまでメールください。次回選考の参考にさせてもらいます。

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