民主党石井一議員へのマルチ商法業界からの献金がピックアップされ、問題となっている。もちろんそれが事実とするならば、同じくマルチ商法業界からの献金を受け取っていた前田議員と同じように、辞職もしくはそれに相当する処分が下されるだろう。ここでいう処分とは法律的な話ではなく、国民を含め、周りからのプレッシャーが強くなってくるということだ。

自分はよく、国会の予算委員会をテレビで見るのだが、個人的には、石井議員は議論の効率という観点から言うと、もう少し改善したほうがいいと思っている。別に国会で問わなくてもいいような問題を幾度となく質問したり、すぐに憤慨するといった点は見ていて正直心地よいものではない。しかし彼には勿論いいところもある。連立与党の片割れに対する問題をずっと国会で議題にしてきた。政治と宗教の問題に必死で取り組もうとしている政治家が少ない中、彼は圧力に屈せずに主張してきた。先の予算委員会でもそれを取り上げ、何度も審議がストップし、一時国会が紛糾した。それ故、今回の石井議員の件を見ていると、そこの団体からの強烈な圧力にしか思えない。正面から、立ち向かうことができないから、裏から引きずり降ろそうとしているように思う。

別に宗教が悪いと言っているのではない。教義を変え、独裁的になり、政治に与党として、入り込んでメディアを含めて一国を動かすことに疑問の念は拭えない。

民主党は今回の件について、徹底的に調査をし、石井議員のみ前線に立たせるのではなく、党を挙げてこの問題に取りかかって欲しい。一方、自民党も真摯に受け止めつつ、民主党が持っているデメリットにも徹底討論して欲しい。