三次創作小話「忘羨その後」(114-13)
翌日は座学の休日です。
沢蕪君、顧シアンが戻るとすぐ、ウェイインとランジャンは寒室を訪ねた。
ウェンが顧シアンに、リェンが沢蕪君に、膝の上に乗ってしがみついている。
「ウェイ叔父ちゃんだぞ。おいで」
と言っても、わざと顔を背ける。
「シンもいないし、寂しかったようです」
「一緒に寝てたのに、、、やはり親には敵わないな」
「相談したい事があります。敦煌の顔役から依頼された、拐かしの件ですが」
ランジャンの顔を見て、沢蕪君は固い表情になった。
「緊急で重要なのですね。ではジンイーにも聞いてもらいましょう」
「フォンシンとムーチンにも加わってもらおう」
「いよいよ蠍王一味の捕縛ですか。
手立ては考えてあるのですか?」
ジンイーが前のめりで聞いてくる。
🌕「捕まえた船長に、今までと同じように蠍王と会う段取りをつけてもらおうと思ったのですが」
「子どもを連れて行くのは気が進みません」
「しかし、蠍王が子どもを確認してから、金を支払うそうなので」
「動かぬ証拠を押さえるには、子どもの存在が欠かせません」
皆、考え込んでしまった。
「最年少の子弟に行ってもらうしかありませんね」
沢蕪君はため息をついた。
「複雑な心境です。しかし、何があっても私たちが必ず守ります」
フォンシンとムーチンは頷き合った。
🌟「一つ伺ってもよろしいですか?」
「一度は、蠍王とあの船長たちは、同じ一味ではないと仰ってました」
「なぜ、考え直したのですか?」
ウェイインは語り出した。
顔役に対しては誠実だったと思う。
善良な部分もあるのかもしれない。
だが、奴はやり過ぎたんだ、芝居を。
ランジャン、覚えているか?
奴は言っていた、「熊猫*と孔雀を観賞用として、繁殖させている」と。
その時、違和感があったんだ。
遠い昔を思い出した。俺がまだ江家にいた頃、師姉から聞いた話を。
つづく
🌕の後は、ウェイインとランジャンが交互に話しています
🌟の後は、フォンシンとムーチンが交互に話しています
*熊猫…パンダ
ランジャンの表情の変化をよ〜く見てね!
かわいい💕
พริ้วมากรู้กกกก 😍😆🤣 pic.twitter.com/itVPBaHZs1
— Aor 🐰🦁 (@Aorjang) 2026年1月30日
