世界的に気候の激化による豪雨被害が多くなっている他、強風・竜巻被害も増えている。

南アジアが甚大な豪雨被害に襲われるなか、日本でも降雨・台風シーズンを迎えて気が抜けない季節になった。




《アジア》

★子どもの日の連休、韓国南部地方を中心に1000㍉に迫る春雨が降り、全国各地で被害が相次いだ。済州道三角峰とつつじ畑観測所は4~6日、それぞれ980㍉と962.5㍉の累積降水量を記録し、更なる被害も懸念される。


★5日報、中国南部広東省では1カ月間で432㍉となる“水爆弾”によって発生した土砂崩れで高速道路が崩落して48人が死亡した。


★中国南部の南寧市の一部で大雨に伴う洪水が発生 、豪雨は今後も続く見通しで、さらなる被害が発生する危険性が高い。広西チワン族自治区の一部河川で、20日に水位が2―8メートルと大幅に上昇することが見込まれる。 また中国南部では今後数日間、断続的に雨が降り続く見通し。


★タイでは連日猛烈な熱波に襲われ、10日熱中症による死者が今年に入って61人に達した。  今年は雨期が遅れており、例年より厳しい暑さが続いている。北部ランパン県では4月44,2度を記録した。


★アフガニスタン北部バグラン州で10日、大雨による洪水が発生し、11日時点で311人が死亡した。 依然として多くの人が行方不明になっていて、犠牲者の数は、さらに増えそう。先月も洪水被害があったばかり。被害は中部・西部にも広がっている。


アフガニスタン中部ゴール州などで17日からの大雨で洪水が発生し、少なくとも68人が死亡した。 


18日、大雨が続くアフガニスタン北部バグラン州、ファルヤブ州の複数の地区で新たに大規模な洪水が発生し、66人が死亡した。


★インドネシアスマトラ島西スマトラ州各地で11日夜、豪雨による土石流が起き、15日までに67人が死亡、20人が行方不明になった。昨年噴火したマラピ山に近く、堆積していた火山灰が土石流となり住宅街に流れ込んだ。


☆24日報、インド北部を中心に熱波が到来し、連日のように日中の気温が40度を超える酷暑が続いている。首都の一部地域では20日に最高気温が47.4℃を記録。

隣国パキスタン南部でも最高気温52.2℃まで上昇した地域があり、停電でエアコンが使えないため熱中症も相次いでいる。


★24日、南太平洋のパプアニューギニア中部のカオカラム村で起きた地滑り災害で、2000人以上が死亡又は行方不明に。 ここ数週間激しい降雨が続き、地盤が緩んだことが原因とみられる。崖崩れがなお続いており、家屋への被害は1000件以上と推定されている。


★26日、熱帯サイクロン「レマル」による集中豪雨と強風に見舞われたインド南部テランガナ州で子どもを含む少なくとも7人が死亡した。

続いてインド東部とバングラデシュ南部のベンガル湾沿いの地域に上陸し被害を拡大している。少なくとも10人が死亡、15万棟を超える家屋が損壊した。

西インドと中央インドでは厳しい暑さが続き、一部の都市では気温が45℃を超えて上昇している。首都ニューデリーでは29日、最高気温49.9℃を観測した。外に出ると、誰かに顔を叩かれているような暑さだという。



《欧州》

 ★21日報、週末からヨーロッパ全域で発達している低気圧による激しい嵐。 オランダは雨で道路が川のように…。 フランスとの国境に近いドイツ南西部のザールラント州では大規模な洪水が発生。ポーランド西部の町を“白く濁った水”が覆ったがすべて「ひょう」。




《北米》

★アメリカ・テキサス州で週末にかけて大雨が続くなか、川の氾濫などによって多くの家屋が浸水。 5日も大雨が降ると予想されていて、この1週間で降った雨でテキサス州全体の1/3に非常事態が宣言された。

17日には「ハリケーンに匹敵する風速44メートルの嵐に見舞われ」大規模な停電が発生。30℃を超える暑さも追い打ちをかけている。

ルイジアナ州でも道路が冠水。 


☆南部各地で25日夜から強力な竜巻を伴う暴風雨が発生し、これまでにテキサス州、アーカンソー州、オクラホマ州、そしてケンタッキー州であわせて18人が死亡した。




中南米》

☆パナマでは干ばつにより運河に水を供給する人工湖の水位が「危機的水準」まで低下。昨年夏から通航できる船舶数を制限する措置が続いている。


★5/9報、ブラジル南部リオグランデドスル州で先月末から豪雨が続き、洪水被害は州内の約500都市のうち3分の2以上に及び、約16.3万人が避難を強いられる事態となっていて、11日時点で136人以上が死亡、141人が行方不明になっている。


同州のグアイバ湖は4日午前、豪雨で水位が5メートルも上昇し、州都ポルトアレグレが危険にさらされている。一部のダムはこのレベルの水量を想定していない。10日から再び大雨になり被害拡大の恐れがある。4月末の発生から約3週間が経過しても収束しない。


商店での略奪、救助ボートへの襲撃などの犯罪が多発し、被災地域の治安悪化が深刻となっている。留守中の略奪を恐れ避難を拒否する住民もいて被害拡大につながっている。


更に蚊を媒介とする伝染病の発生など、二次被害が拡大している。


★被害はコロンビア、ウルグアイ、アルゼンチンなどの南米全体に広がっている。


☆22日報、メキシコ全土で干ばつと熱波に見舞われており、南東部の熱帯雨林では、絶滅の危機に瀕しているホエザルが暑さのあまり木から落ちて死んでいるのが相次いで見つかっている。 多くの都市で最高気温が47度を超えた。

24日報、3月から続く熱波によって48人が死亡した。

24日〜月末にかけて、熱波にあえぐ町が突然”雪国”のような風景となる。メキシコのプエブラ市で猛暑が続く中で大粒のひょうに見舞われ、道路は氷で埋め尽くされた。数十cmから数mに達した所もある。




《アフリカ》

★5日報、先月から豪雨が続くケニアでは首都ナイロビで最近7日間で305㍉の雨が降り注ぎ、町全体が泥沼に覆われて都市全体が川に変わった。 今回の大雨が今月に入ってさらに激しくなり6月まで続くとの予想。7日の天気予報でも全国各地で雨が続いて6つの地域では特に激しく降る可能性があり、低地帯には洪水や土砂崩れが起きる可能性が高い。



★5日報、中東の砂漠都市ドバイで一日に254㍉の激しい雨が降って国際空港の滑走路が水に浸った。

サウジアラビア・バーレーン・オマーンも被害が続く。




《豪州》

★オーストラリアの最大都市シドニーを含むニューサウスウェールズ州全域にも異例の大雨が降って外出自粛命令が下された。4〜5日午前までの24時間にシドニーに111㍉の雨が降った。この地域の1カ月の平均降雨量は121.5㍉で、この日一日で1カ月分の雨が降った。





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