今回の能登半島地震では地盤液状化により、能登地方や新潟市で大きな被害が発生した。


上屋が無傷でも不同沈下により傾いてしまえば居住できない。倒壊するのとは別の悔しさがあるのではないか。



基礎工法が同じでも地盤下の状態によって結果は大きく異なる。

木造住宅であれば5㌧/㎡以上あれば良いとされ地耐力試験で確認するが、大抵の土地はこの数値以上ある。しかしこれは基礎の接地面での数値であり、数mor数十m下の状態ではない。


地下には「常水面」があって、それ以下は常に水を含んでいる。地震で揺すられると土質によっては液状化する恐れがある。低地は当然のことに常水面は高い位置にある。




ボーリング調査は費用の点などもあり、ビル建築にしか実施されていない。一般の方にはブラックボックスとなるが、地盤面下20m位は普通に調査されている。これには「常水面」の位置も測定される。





建築に当たっては「建築確認申請」が義務化されていて、ビル建築には必ず構造審査のためのボーリングデータが添付される。このデータは一定の期間保存されるが基本的にその建築主の所有である。



その土地・地域の性向を知るためには大まかなデータがあれば助かるが、昭和からの膨大なデータが必ずしも十分に活用されて来たとは言い難く勿体ない。

今は電子化されてデータの収集は容易な時代。

公に利用する取り組みも進んでいるらしいが…積極的に活用してもらいたい。


大まかな地域・地区の地盤下の状態を情報公開して頂き、住宅建設と言えども一般に注意を促すようなことも必要ではないかと考える次第。







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