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今日は、最近のトレンドであるPMO(Project Management Office)について、分析してみたいと思います。
PMOの役割は、読んで字のごとくプロジェクトを一括管理することです。
私が今、常駐支援しているプロジェクトの立ち位置もPMOです。
◼︎ PMOの仕事
・体制、役割分担の策定
・会議体の策定、ファシリテーション
・議事録の作成
・進捗管理
・課題管理
・変更管理
・リソース管理
・構成管理
・リスク管理
・その他、文書管理等
一見、PM(Project Manager)の仕事と同じように見えます。
違いは、プロジェクト内の作業とは独立して、プロジェクト管理を専門に行う組織である点です。
役割の範囲は、プロジェクト規模や特性に応じて異なります。
【導入の背景】
昨今のプロジェクトは、短納期で技術的にも多機能を求められる傾向にあります。
10年前くらいまでは、一つのプロジェクトは2年くらいの期間があり、開発規模も100人月を超えるものが一般的でした。
その時代は、PMの下にリーダー/サブリーダーを置いて、階層的に管理するのが一般的でした。
しかし、最近は技術革新が早いため、規模よりもスピードを重視する傾向のプロジェクトが増えました。
そして、複数の中規模プロジェクトを並行で走らせる現場も一般的になってます。
そんな背景では、PMのトップダウンだけでは現場の管理が困難ですし、作業員はどうしても目の前の仕事に囚われがちになり、全体最適化の観点が抜けがちになります。
そこで、独立して横軸で管理をする要求が増えました。
【メリット】
・独立してフラットにプロジェクトを客観的に見ることができる。
・実際に作業とは分離されているので、第三者視点で状況と問題点を把握できる。
・PMやリーダーの管理業務の稼働を軽減することができる。
・会議の進行をPMOに任せることで、PMやリーダーも客観的視点に立てる。
・管理系のドキュメントワークを一元化できる。
【デメリット】
・PM経験が浅いと、現場の実践的な勘どころがわからず、問題解決が後手後手になる。
・PMとの役割分担がうまくいかず、かえって非効率になる恐れがある。
・問題点ばかり指摘しすぎると、メンバーのモチベーションを下げてしまう側面もある。
・PMの育成を妨げる側面もある。
・単なる庶務的な役割に成り下がる危険性がある。
次回は、メリット/デメリットの分析をしてみたいと思います。
本日も最後までお読み頂き、誠に有り難うございました!
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