なぜならば、相反する2つのことを聞いたからです。
小売業の店長をしていた頃、当時の社長から、全く違う2つの指示がありました。
1. スタッフの話をよく聞きなさい
2. スタッフの言いなりになるな
僕には、2つの指示の意図は理解したものの、コミュニケーションの方法が全く違うため、混乱しました。
当時は、店長をしていたこともあり、主に2のコミュニケーションを社長からは求められていました。
組織の長である以上、組織の方針を伝え規律を守ってもらう必要がありますからね。
たぶんですが、その傾向が強すぎて、スタッフからは上から目線に取られてしまい、それが社長の耳に入ったのではないかと思います。
よくよく考えてみると、社長は僕に対して2つのコミュニケーションを使い分けてました。
時に厳しく
時に優しく
こう聞くと、「それって、経営者はできて当たり前」という声が聞こえて来そうですが、これは今でも結構難しいな、と思います。
わかることとできることの間には、大きな隔たりがあります。
例えば、セールスの本を読んだからと言って、すぐに売れることはありません。
経営者向けの本を読んで、すぐに実行できれば楽なのにな、といつも思います。
当時の僕も、社長の言ってることはわかりましたが、実際に使い分けることはできませんでした。
そして、更に悩みを深めた結果、1のコミュニケーションを重視するようになり、規律がだんだん甘くなっていきました。
そう考えると、当時はどうやって社長に相談したら良いかすら、わかってなかったですね。。
今では、ようやく2つのコミュニケーションを使い分けることができるようになりました。
1は、仲良くなるためのコミュニケーション
2は、人を説得するためのコミュニケーション
普段の生活の中では、1のコミュニケーションだけ出来ていれば、人間関係に波風も立たないので、何の問題もありません。
でも、リーダーに求められるのは、それだけではありません。
人に言うことを聞かせる
やりたくないこともやってもらう
そのためのコミュニケーションが必要です。
でも、結構これは難しいので、個人的には1が完全に出来るようになってからでいいと思います。
ちなみに、1ができてないと2をやってもあまり効果はありませんよね。
人間関係ができてないと、言うことを聞く気にもなりません。
1のコミュニケーションを身につけるためには、以下の書籍がオススメです。
【書評】なぜか、いつも会話がはずまない人へ
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