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さて、今日は最近の自分の仕事のおさらいの意味で読んでみた一冊のご紹介です。
実は、私が昨年関わってたプロジェクトに参加していた、他社のリーダーから紹介してもらったものです。
IT業界で仕事をする人には、
誰でも「おおっ?!」と思うタイトルではないでしょうか。
もしくは、苦笑してしまうか(笑)
笑いごとではない?
ベンダーコントロールに苦慮されているSEやPMの方は沢山いらっしゃいますよね。
要件がうまく伝わらなかったり、納品されたら品質がひどくて使い物にならなかったり、ユーザーからの変更要求に追加費用を求められたり…
そんな、ベンダーコントロールに苦労している、プライムベンダーの方に是非読んで頂きたい、オススメの本です。
逆に、サブベンダーの方が見ても、プライムベンダーの本質を突いていて、大変興味深いと思います。
この本を紹介してくれた方も、当時のサブベンダーの方だったので、嫌味かとも思いましたが、他意は無かったようです(笑)
一番の問題は、ノウハウや組織力に頼らず属人的な対応をしていることにあるのではないでしょうか。
闇雲に一生懸命やっていても、多くの利害関係が重なるプロジェクトでは、関係者を容易にコントロールできるものではありません。
ですが、ノウハウやフレームワークをある程度把握しておけば、かなり助かるのでは?
うまくいくプロジェクトは、うまくいく方法で進められているものです。
こういった教育がキチンと為されている会社は、業界にホントに少ないな、と感じます。
特に大手プライムベンダーでは、組織が大きくなるのに比例して、組織問題とミックスされて更に手に負えなくなってる感じがします。
だからこそ、敢えて取り上げたい想いもあります。
職業的立場としても、世の中から失敗プロジェクトを減らすのが、私のミッションでもありますから。
この本は、とても体系的に書かれていて、この通りにプロジェクトを推進していければ、成功とは言えないまでも、大きな失敗はかなり回避できると思います。
では、早速いつも通り解説していきます。
①この本の目指すゴール
1. まず外注の「7つの誤解」を把握する。
2. ベンダー選定から実施までのプロセス管理を学ぶ。
3. 重要チェックポイントを押さえ、ベンダーをコントロールする。
1. まず外注の「7つの誤解」を把握する。
2. ベンダー選定から実施までのプロセス管理を学ぶ。
3. 重要チェックポイントを押さえ、ベンダーをコントロールする。
② 構成要約
1. プロローグ
ここでは、外注をする際に犯しやすい7つの誤解を説明してます。外注を安易に考えては失敗します。
それを踏まえ、どんな戦略でベンダーを選定するか決めましょう。
①なぜ
②何を
③どんな役割分担で
2. 発注
発注するまでのプロセスを戦略的に実施しないと、痛い目に遭います。
①プラン策定(PM型、ゼネコン型、分散型、丸投げ)
②事前準備(選定チェックリスト)
③RFP発出(WBS)
④ベンダー評価
3. 契約
上記①~④のプロセスを経て選定したベンダーと契約します。しかし、「契約したら終わり」ではありません。ここからが始まりです。
しっかりキックオフミーティングを開いて、実行プランと契約内容(SOW)について擦り合わせしましょう。
そして、予め起こりうるリスクを想定しておきましょう。
4. 開始
キックオフの際には、以下について念入りに確認する必要があります。
①要件の読み合わせ
②SOW
③実行プラン(マイルストーン、要員計画)
④品質管理
⑤プロシージャ(体制、会議体、進捗課題報告、変更管理等)
5. 実施
実行フェーズになると、色々な問題が浮き彫りになります。予め管理方法について、明確にしておきましょう。
①そもそも外部管理と内部管理はやり方が違う
②進捗管理のポイントとヒアリング方法
③リスク管理と対処法
④品質管理のための4つのポイント
⑤仕様変更への6つの策
⑥コスト管理の方法
⑦利害関係の対立への対策
6. 終結
「あー、終わった終わった」では、次につながりません。うまくいってもいかなくても、しっかりチェックリストをもとに評価を行い、次回の改善に活かしましょう。
7. Appendix
ここでは、オフショア開発の注意点がまとめられてます。日本流では、必ず失敗します。
①事前の充分な評価
②トラブル前提の契約
③曖昧な表現の排除
④ルールの明文化
⑤エビデンス
③実践へのアクション
1. ベンダー戦略の重要性を認識する。
2. WBSと契約書が肝であることを認識する。
3. 計画の立て方と実行の際のポイントを押さえる。
本日も最後までお読み頂き、誠に有り難うございました!
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