皆様おはようございます。
２月になりましたね。
私は、かなりスケジュールがタイトになっているお客様の移転プロジェクトの対応で忙殺されておりますが、土曜日一日静養したおかげで何とか復活です。
さて、本日ご紹介するのはこの一冊。
実は、著者の山下 淳一郎さんとは、Facebookで知り合い、実際に先日お会いしてランチさせて頂いたのです。
その際に頂いたのがこちらの著書でした。
ドラッカーのマネジメント手法をベースにしたコンサルティングのお仕事をされているので、非常に勉強になりました。
こちらも、海外プロジェクトで培った、海外とビジネスする際のポイントなど、自分の知っている知識を可能な限りお話し、とても楽しい一時でした。
そして、早速読了させて頂き、書評としてアップ。
基本的に、なるべくニュートラルな視点から分析しているつもりです。
ドラッカーのマネジメント哲学を活用し、働く人もお客様も幸せになれる方法について、解説していきます。
①この本の目指すゴール
1.ドラッカーのマネジメント理論を活用し、企業をミッションを再定義する
2.まずは、働く人が幸せになれる「共通理解」を作り出す
3.それが「お客様の幸せ」につながるように、「やらないこと」を決める
②構成要約
1.プロローグ
ここでは、本書の位置づけや使い方について解説しています。
まずは、人間の幸せ＝ミッションを実現させるための本であること。
「当たり前のことを当たり前に」やることが、ドラッカー哲学であること。
本書の使いかたは、以下の６つであること。
①１年に１回本書を活用する
②事業について話し合いの場を持つ
③主語を「われわれ」に
④人の考え方を否定しない
⑤満場一致の場合は決定しない
⑥建設的な反対意見を話し合う
2.人の幸せ
そもそも成果を出すためには、働く人が幸せでないと。
メンバーの中で話し合うのは、「正解を出す」ためでなく、
「共通の考えをつくる」のが目的。
マネジメントは万能ではありません。重要なのは以下の３つ。
①お客様に喜んでもらうこと
②働く人が働きがいを持てること
③社会に悪影響を与えないこと
だから、「なぜ」「何を」「どのように」ではなく、「何のために」から
考える必要があります。
3.ウチの会社は危ない！
マネジメントはPDCAサイクルではありません。
PDCAは品質管理のサイクルです。ここを間違えている企業は多い。
「どのように」ではなく、「何のために」を考えることです。
スターバックスの成功は、経営者の考えのみを重視しなかったから。
自社の事業について、以下のプロセスを考える必要があります。
①何のための事業か
②誰のための事業か
③事業の対象となる人のメリット
④対象となる人にどんな変化が起これば良いか
⑤具体的にどう進めていくか
4.マネジメントとは
マネジメントの仕事は、前項の５つを明らかにすることです。
メンバーが力を合わせて仕事ができるように、とことん話し合い
ましょう。そして共通の考えを作り出すこと。
「内からこみ上げる善意＝ミッション」があってこそ、価値のある
仕事ができます。
5.何のための事業か
ここからの議論は、最大５人で行って下さい。
それ以上の人数だと、グループが分散してしまいます。
ミッションには、３つの条件があります。
①ニーズがあるか
②自社の強みを活かす
③事業の価値を信じる
どんな想いで事業をしているのか？考えてみましょう。
6.誰のための事業か
どんなに優れた企業でも、全ての人に全てを提供できない。
だから、「お客様を特定する」ことで、何をすべきかが
浮かび上がってきます。
お客様は意思決定の１００％を握っています。お客様に認めて
もらえないと、企業は存続できません。
だから、正確に「区別」するために、お客様は誰なのか、
考え抜く必要があります。
「なぜ、あのガムの包み紙は大きいのか」の答えは、
「お客様が必要としているから」です。
お客様がどのように利用しているかを分析することで、お客様の
幸せが何か、わかります。
7.事業の対象となる人のメリット
事業の目的は、お客様に「幸せな瞬間」を提供することです。
そのためには、「売り手の都合」ではなく、「お客様の都合」を
考えることです。
お客様がサービスを通じて、満たしたい満足とは？
お客様にとって重要なこととは？
お客様のまだ満たされていない欲求は？
これらをよく把握している会社では、社内が「従業員の声」ではなく、
「お客様の声」が飛び交っています。
8.どんな変化が起これば良いのか？
お客様に「良い変化」が起これば、価値を生み出していると言えます。
そのためには、「何で成果をモニターするか」によっても、変わって
きます。
お客様の「よかれ」を提供し、お客様が「よかった」になっているか。
９.具体的な進めかた
ここまで出来たら、あとはアクションプランを立てるだけ。
以下の８つの領域で目標を設定しましょう。
①現在のお客様に喜んでもらうための目標
②未来のお客様に喜んでもらうための目標
③「ヒト」に関する目標
④「モノ」に関する目標
⑤「カネ」に関する目標
⑥生産性向上の目標
⑦社会的責任の目標
⑧売上と利益（続けるため）目標
アクションプランを決める際に重要なのは、「やらないこと」を決めること。
大企業病を抜け出すためには、以下の３つのポイントを押さえましょう。
①組織全体の成果を明確にする
②部門間の協力関係をつくる
③幹部が①②を仕事に落とし込む
本書を成果を上げるためのツールとしてお使いください。
③実践へのアクション
1.私たちは何のために働くか、徹底的に話し合う
2.お客様は何を求めているか、じっくり観察する（話を聞く）
3.組織として顧客満足を継続して実現できる仕組みをつくる
本日も最後までお読み頂き、誠に有り難うございました！
皆様との良きご縁に深く感謝申し上げます m - - m
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