【書評】絶妙な「速読」の技術―この本を読むだけで速読脳開発のトレーニングができる「例の方法」 | 飯島法久の毎日がプロジェクトマネジメント!

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さて、本日はまた速読の本です。


速読の本にも、様々な種類がありますが、この本は極めてスタンダードな「左脳系速読術」だな、という印象です。



著者の佐々木豊文さんは、日本速読教育連盟の理事長をやられている方で、この本でも、速読の意義、それの効用を丁寧に教えて頂けます。


「読書と速読についての知識を得るための本」
これが、この本の位置づけです。

単純に、速く読めば良い、というものではなく、何故速読をしなければならないか、速読を身につけると何を実現出来るのか、意外と考えずに「技術」ばかりに注目している方はいらっしゃいませんか?

これは、とても重要なことだと僕は思うんです。
速読は、あくまで何かを実現するための手段にすぎないはずです。


手段の目的化をしないために、どんなことが必要か。
それを、解説を加えながら、ご紹介して参ります。




①構成要約

1. 速読脳は誰でも持っている潜在能力だ
皆様は、読書能力を劇的に変えられると思いますか?
日本人の平均読書速度は500字~700字/分と言われていますが、1万字/分程度にすることが可能だと説明しています。
これは、1分間に20ページ、1ページを3秒で読む速度です。
そんな?!って思いますか?
でも、実際それは可能なんです。限界を作っているのは自分自身です。
まずは、「能力は変わるもの」という認識に転換して頂くための、導入ステップが解説されています。


2. 読書に集中出来る体力を養う
「身体が資本」と申しますが、これは読書にも当てはまる、と佐々木さんは仰っています。
「読書とは、脳に蓄えられている言葉、イメージ、概念などを取り出し、新しいイメージや概念を作り出す行為」
これ、さらっと言ってますが、すごく大切な概念だと思うんです。
人間の脳は、「イメージ」で記憶をするのですよ。
効率良く読書をするためには、脳をベストコンディションにもっていく必要がある。
それは、「健全な食生活」から生まれるのだそうです。


3. 今すでに持っている読書能力を十二分に発揮しよう
読書能力には、「早く理解する」「正確に理解する」という、2つの要素があります。
早く読めるためには、どうしたら良いでしょうか?
その答えは、「たくさん読むこと」です。
では、たくさん読むためには、どうしたら良いでしょうか?
その答えは、「速く読むこと」ですww
では、「早く理解する」ためには??少しずつ核心に迫ります(^_^)
答えは、以下の2つです。
 ①要領よくポイントだけ読む
 ②情報処理速度を速くする

そして、「正確に理解する」ための、7つの能力とは?


4. 読んで養う読書の基礎力
上記で説明した、「速く正確に読む力」を身につけるためには、どうしたら良いのでしょうか?
答えは簡単です。「たくさん本を読むこと」
佐々木さんは、本を読まずして読書能力を高めることはできない、と仰っています。
毎日読書をすることで、語彙が増え、知識が増え、集中力や記憶力も鍛えられるのです!
それは、脳の◯◯◯(部位の名前)を活性化させるからなのです(^_^)


5. 早読みで読書力を磨こう
ここまでしっかりと概念や基本を叩き込んでから、やっと最後にテクニックについて説明するのが、佐々木さんの流儀のようです。
ノウハウ自体は、他の本でも似たようなものがご紹介されていますが、ここまでのプロセスこそに価値がある、と僕は思います。
そして、一番最後に重要なことが。
「早読み」をするためには、ある前提条件をクリアする必要がある。さて、何でしょう?




②所感

さて、僕の速読研究の一環として手に取ったこの本。
今回の研究でも、色々と興味深いデータが得られました。

ちなみに、この本では1万字/分という目標数値を提示していますが、僕はほぼこの数値を達成出来るところまで、速読力を磨くことが出来ました。

今では、1時間集中すれば、平均的なビジネス書(200ページ程度)を読了することが可能です。

別に自慢ではなく、僕だって、元々は平均的な速さでしか読めなかったんです。

1年くらい前までは。

「多読」を強く意識するようになってから、飛躍的に速さがアップしたと感じています。

だから、まず僕がお伝えしたいのは、「速読力は磨くことが出来る」ということなんです。

そして、それを実現することは、時間を密度濃く使える、というとてもありがたい成果を得ることが出来ます。

この本が一番ありがたいな、と思ったのは、「本を読むことの意義と効果」を、非常に丁寧に説明していることです。

何か、テクニックに偏った速読本も結構ありますが、このように本を読むことのメリットをしっかり説明する書籍には、とても好感が持てます。

そして、「速く読むためには、たくさん読むこと」という、極めて当たり前なことをこんなに分かりやすく説明している本を、僕は今のところ知りません。

読書をした方が良い、と分かっていても、なかなか行動に移せない方は、この本を読めば、あるいは「やってみよう!」と思い、行動を始めることが出来るかも知れません。

また、新たな気づきとして是非ご紹介させて頂きたいのは、「読書をすると共感力が磨かれる」
という部分です。

これは、ちょっと「目からウロコ」でしたね、僕は(^_^)

これが真実だとすれば、確かに、僕には納得出来る部分があります。

本をたくさん読むようになってから、共感する力が上がった気がする。

あくまで、「体感」ですけどね。

そして、「営業」という仕事に、一番必要なものと言っても過言ではないスキルが、この「共感力」だと思います。

「本を読めば共感力が上がり、営業力が飛躍的に向上する」

僕は、これからこの仮説を、実務で検証をしてみたいと考えています。

そして、一人でも多くの方が、本を好きになって頂けるように、引き続き「読書術」の研究を進めていきたいと思います。





③こんな方へオススメ

1. 1万字/分読めるようになったらいいな、と思う方
2. たくさん本を読むことのメリットを知りたい方
3. 「速く正確に」理解する方法を知りたい方













本日も最後までお読み頂き、誠に有り難うございました!


皆様との良きご縁に深く感謝申し上げます m - - m



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