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さて、本日はドラッカー流マーケティング理論から、顧客の求めるニーズを導き出す思考を学ぶことの出来る、この一冊をご紹介致します。
皆様、そもそもマーケティングとは何かご存知でしょうか?
販売と営業とマーケティングの境目が分かりづらいかも知れませんが、ドラッカーの定義するマーケティングとは、
「顧客からスタート(起点)するビジネスの全体」
ということです。
つまり、「顧客の求めるものは何か?」を考えること。
でも、なかなか顧客目線って、難しいものだと思いませんか?
販売や営業をやったことのある方は、うなずいているかも知れません。
しかし、ドラッカーによると、顧客目線で考えないものはビジネスでは無い、ということなんです。
だから、それを踏まえていない販売活動は、マーケティングとは呼べない、ということですね。
では、顧客目線で考えるマーケティングの考え方とは、一体何か。
それを、この本から読み解いていきます。
①構成要約
1. そもそもマーケティングって何?
この言葉が気に入って、手に取った部分もあります。
それはさておき、マーケティングの定義を明確にしておかないと、後の議論が出来ないでしょう。
誤解されがちなのは、「マーケティングはリサーチではない」ということです。
「そうなの?」って思った方は、必ずいるはずです。
著者は、「マーケティングはビジネス全般に関わる活動である」と定義し、その理由を「顧客」を中心軸にして紐解いています。
2. マーケティング思考に切り替えよう
前述のとおり、マーケティングに対する考え方がズレていると、顧客に対する捉え方までズレてしまいます。
それは、ひいては、社外だけでなく社内の経営に対する意識にも表れます。
つまり、真のマーケティング思考を身につけずして、企業活動は成り立たない、ということらしいのです。
どうやって「チャンス」をつかむか、どうやって「差別化」を図るか、過去の成功体験にしばられないこと、などなど。
3. 顧客と市場を探そう
最終的に、マーケティングとは、顧客抜きには語れない、というところへフォーカスしていく章です。
顧客のことは、顧客が一番良く知っているのです。
当たり前に思うでしょうが、「売る側」にいると、意外に気づかないもの。
「顧客は常に合理的である」と考えることが、とても重要だと説いています。
「あのお客は何を考えているか分からない」と思うかも知れませんが、必ず人の購買行動には合理的な理由があるのです。「一貫性」は無くとも、「合理性」はあるのです。これがヒント!
そして、顧客だけでなく、市場全体を見渡すことがとても重要です。
4. ビジネスチャンスをつかもう
これも、よく言われるフレーズですよね。
こう言われて、実行に移せるのなら、誰も苦労はしないですよね?
でも、それにも、ちゃんとコツがあるんです。
まずは、「顧客」と「ライバル」にしっかり注目すること。
そして、チャンスに対する捉え方。
チャンスとは、多くの人が思いもよらないところに発生します。
例えば、「リスク」とか「変化」とか。。
5. マーケティングそのものが「戦略」になる
経営には「戦略策定」という仕事がありますが、マーケティングそのものが、企業戦略である、と著者は述べています。
例えば、商品が顧客の不便を解消するものなのか、もっと便利になるためのものなのか、顧客が何に対してお金を払うのか。
何れにせよ、顧客は企業が提供する「価値」を買っているのです。買っているのは、商品やサービスそのものではありません。
だから、顧客の事情を優先して考える必要があり「買うための方法」を提供することが、市場を広げるのだとか。
いくら素晴らしい商品でも、買えなければ意味が無いのです。
これ、相当重要だと思います!
6. マーケティングの「目標」を決めよう
何をするにも、目標を設定するのは重要ですよね。
マーケティングの目標は、「顧客」と「市場」に対する考え方からスタートします。
どの市場にリーチしていくのか、どんな価格帯で勝負するのか、何を主力商品とするのか、どうやって市場シェアを獲得するのか。
7. 会社の「強み」をつかもう
個人でも企業でも、強みにフォーカスすることは重要です。マーケティングで言うと、「どうやって顧客に貢献するか」一番顧客に貢献出来るノウハウが、一番お金になる。
それは、「努力せずに出来ること」
これも、超重要!
②所感
僕がこの本を手に取った理由は、マーケティングの基礎からもう一度おさらいしてみたい、と思ったからでした。
ある特定の部分に特価したマーケティング手法は、色々と知っていますが、やはり基本や王道を身につけることは、とても重要だと思います。
実務の中に身をおいていると、「基礎」や「本質」を忘れがちになると思いませんか?
僕も、日々の仕事の中で「当たり前」になっていて、見えていない部分があるな、と感じたので、一度原点に立ち返る意味で、読んでみました。
そして、経営の神様「ドラッカー流のマーケティング」ということで、是非とも読んでみたいと思ったのです。
感想としては、月並みですが、とても分かりやすいな、と思いました。
「マーケティングの初心者でも分かりやすく」
とうたっていますが、本当に初心者でも分かりやすい内容だと思います。
よく、「顧客目線で考えなさい」と言いますが、これがね、結構難しいわけですよ。
顧客側にいると分かることも、サービス提供側になると、とたんに分からなくなる。
皆様には、こんな経験はありませんか?
僕は、以前に小売店の店長をしていた時に、経験しました。
よく、「顧客目線で考えなさい」と言いますが、これがね、結構難しいわけですよ。
顧客側にいると分かることも、サービス提供側になると、とたんに分からなくなる。
皆様には、こんな経験はありませんか?
僕は、以前に小売店の店長をしていた時に、経験しました。
「カウンターの中」に入ると、どうしてもお店都合で考えがちになり、お客様にとって何が心地よく、何が求めるものなのか、気づきづらくなりました。
そんな経験があるからこそ、今一度、顧客目線のマーケティングを、頭に刷り込んでおきたかったのです。
そして、この本には、顧客目線で考えることの大切さが、嫌というほど書いてあります。
これは、ドラッカーが言いたかった、「経営の王道」でもあるのでしょう。
商品も市場も、企業の成り立ちさえも。
ビジネスというものは、どこまでも顧客中心である。
商売に携わる者ならば、忘れないように、常に肌身離さず身につけておきたい格言ですね。
共感して頂けた方は、きっと得るものが多い本だと思います。
③こんな方へオススメ
1.マーケティングの基礎を勉強したい方
2.「顧客目線」の思考法を身につけたい方
3.市場でシェアをとるためにどうすれば良いか知りたい方
4.商品の作り方、価格の付け方を知りたい方
5.ドラッカーがお好きな方
本日も最後までお読み頂き、誠に有り難うございました!
皆様との良きご縁に深く感謝申し上げます m - - m
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