【書評】稼いでいる人が20代からしてきたこと | 飯島法久の毎日がプロジェクトマネジメント!

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稼いでいる人が20代からしてきたこと
稼いでいる人が20代からしてきたこと

西山 昭彦;八代 比呂美;高橋 かのん
きこ書房

¥ 1,260





こんにちは、こんばんは、おはようございます!


さて、今日は成功法則のお話です。
インパクトのあるタイトルですが、中味はものすごく基礎的なことが書かれているな、という印象でした。


成功法則の本をたくさん読んでいる僕だから、そう思っているだけかも知れませんが、そんなに難しいことではないけど、なかなか実行に移すのが難しい、という類いのことが書かれている、というのは間違い無いかと思います。


つまり、言い方を変えると、稼いでいる人は、20代から当たり前のことを当たり前にやっている、ということですね。


では、どんなことが「当たり前」なのか。
そして、それを習慣化するためにはどうしたら良いか。



早速、いつも通りまとめていきます。




①構成要約

1. 基礎編
まず最初に、「自己チェックリスト」なるものがあり、自分が今、どれくらいのレベルにいるか簡単に診断出来、「お悩み別処方箋」で、どの項目を強化したら良いか、教えて頂けるつくりになっています。
また、「仕事」「独学」「人から」という、3つの学び方をここで定義しています。
そして、学んだ人と学ばなかった人の違いは何か。
40歳以上の個人年収1800万以上の人と、600万円以下の人を、それぞれ500人ずつ抽出した、アンケートの結果が発表されています。
まずは、ここだけでも、一見の価値あります。


2. 「仕事に学ぶ」編
仕事だって、立派な勉強の場なんですよ。
いや、むしろ、殆どの人のビジネススキルは、仕事の現場で磨かれるものです。
つまり、日々の仕事の成果は、どのような姿勢で仕事に取り組んでいるかが、シビアに表れている、という現実をまず受け止めて頂ければと思います。
大切なのは、どのような姿になりたいかという「ビジョン」、実務の中で磨かれる「スキル」、上司や経験から学ぶ「人間力」の3つに分けて、説明しています。


3. 「独学で学ぶ」編
前提条件としてですが、稼いでいる人は、普段からよく勉強をしています。
でも、仕事をしながら勉強するのって、しんどいと思ってません?
まずは、勉強することの重要性と、抵抗感を無くすことから始めましょう。
それを認識すれば、あるいは猛烈に勉強したくなるかも知れません。
勉強する時間は、「つくる」ものなのです。
独学勉強法のメリット、デメリットと、インプットやアウトプットの仕方について、稼いでいる人のマネをしてみましょう。


4. 「人に学ぶ」編
著者は、人からの学びが一番大きい、と断言します。
僕も、そう思いますね。
仕事の成果は、自分ではなかなか評価しづらいし、独学の成果はすぐには表れない。
でも、人からの学びは、「形にあらわれやすい」というメリットがあります。
そうなると、大切なのは、やはり人脈づくり。
社内の人脈だって、大切な人脈です。意外と蔑ろにしてませんか?
そういう視点で考えると、上司も違った目で見えるかも知れない。
そして、社外へ人脈を広げるためのコツは何か、人から何を学ぶべきか。
それは、そもそも、どんなことが目的か。 




②所感

この本は、年収の実績データから、実際に稼いでいる人と稼げていない人は何が違うのかを集計した、統計分析的なアプローチからつくられた、成功法則の本です。

具体的なデータが根拠となるので、非常に説得力が高く、分かりやすい。

ポイントは、40歳の年収を基準にしていること。
40歳というのは、所謂「勝ち負け」がはっきりしてくる年齢。

まぁ、個人的に「勝ち負け」という言い方はあまり好きではないけど、分かりやすいからこう書かせて頂きます。

実際に、どんどん収入が増え続けて行く人と、ある年齢で頭打ちになる人がいるのが、厳しいけど現実。

でも、そうなるのは、ある意味必然であり、稼いでいる人は、20代の頃から自分に「投資」をしている、ということの、事例紹介です。

社会人になってからの勉強の大切さを、その効果を含めて分かりやすく解説してくれる一冊です。

勉強というと堅苦しく感じますが、要は自分への投資だと思ってください。

皆様は、自分に投資が出来ていますか?
僕は、遅ればせながら30歳から自分への投資を強く意識するようになりました。

そういう意味では、僕は出遅れてしまっているかもしれませんが、変わろうと思えばいつでも変われるのが、人生だと思いますので、少しでも現状に危機感を持っている方は、この本を手に取って、最初のチェックシートだけでもやってみては如何でしょうか。

事実、僕は30代で大きく変わりました。
20代の延長ならば、「負け」の方になってしまったかも知れません。

なので、なかなか結果が出ない現状を嘆いたり、仕事の忙しさを言い訳にする前に、「自分はどうありたいのか」を考える良い機会となる本だと思います。

まずは稼げるかどうかというよりも、仕事に対するスタンスの確認ですね。

逆に稼ぐことに興味がなければ、きっと手に取ることもないでしょうから、ここまで記事を読んで頂いた方には必ずお役に立てると思います。

何れにせよ、稼ぐために必要な要素が、網羅出来る内容になっていますので、「稼ぎたい!」と思っているハングリーな方には、無条件にオススメ出来る一冊です。

また、勉強は好きだけど、所謂「資格マニア」みたいになっている方にも、読んで頂きたい気がします。

スキルアップするから稼げるのではない。
「稼ぐ」ってことはどういうことか、という、ビジネス視点を磨くことも出来ますね。

個人的には、数字やデータが多い点が、とても好感が持てました。




③こんな方へオススメ

1. チャンスに恵まれない、と思い込んでいる方
2. どうやったら稼げるか分からない方
3. どうやったら人脈が増やせるか分からない方




稼いでいる人が20代からしてきたこと
稼いでいる人が20代からしてきたこと

西山 昭彦;八代 比呂美;高橋 かのん
きこ書房

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本日も最後までお読み頂き、誠に有り難うございました!


皆様との良きご縁に深く感謝申し上げます m - - m



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