【書評】億万長者をめざすバフェットの銘柄選択術 | 飯島法久の毎日がプロジェクトマネジメント!

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億万長者をめざすバフェットの銘柄選択術



皆様こんにちは!


さて、本日は世界一のお金持ちで最高の投資家である、ウォーレンバフェットさんの投資術について解説したこの一冊をご紹介致します。


実は私、一時期株投資にハマっていて、デイトレなんかもやっていました。

今は事情があって休止中ですが、時期が来たらまた投資も再開したいと思っています。

この本は、本格的に投資の勉強をしようと思って買った本の一つです。

株投資にはデイトレや長期投資など様々なスタンスがありますが、バフェットさんは基本的に中長期投資によって多くの利益を得ています。

彼の投資スタンスを一言で説明すると、
「企業価値が向上する見込みの高い企業に長期的に投資する」
という極めてスタンダードな投資スタイルです。

短期的なキャピタルゲインを狙うのではなく、収益性の高い企業を分析してそこに長期投資を行うのです。


本書では基本概念について解説した【基本編】と、それを基に実際にどのように銘柄選択を行えば良いかという【応用編】の二部構成になっています。

本稿では、それぞれのポイントをピックアップしてご紹介させて頂きます。

少し投資の中級者向けの内容にしますが、ビジネスに詳しい方にはピンと来ると思いますので、まずは最後まで読んでみてくださいね^^



【基本編】

◎バフェットが重視する優良企業とは?

前述したように、彼が目を付けるのは
「長期的に大きな儲けを約束してくれる企業」
です。

それは、一体どのような企業でしょうか?

端的に言うと、コモディティ型でなく消費独占型の企業です。

つまり、収益性が高く独占的なビジネスモデルということです。

本書では、消費独占型企業の4つのモデルを紹介しています。



◎コモディティ型企業は避けよう

前項の逆説になりますが、
コモディティ型とはどういうことでしょうか。

「似たような商品で激しい価格競争がある」
ということです。

事例としては、
航空、穀物、鉄鋼、石油、紙パルプ、自動車など

価格競争に勝つためには、どにかく安くできること。

最近の牛丼などは、その典型ですよね。

では、低価格を実現するためにはどうすれば良いか?

つまりそれは、低コスト体質の企業になること。

ユニクロやサイゼリアなどが良い例ですよね。

しかし、バフェットさんはこのようなコモディティ企業への投資を避けています。

ブームが去ると利益率が低下するのが特徴で、
そもそもファンダメンタルズの悪い会社は、名経営でも再建は困難である、としています。

日本経済のデフレの要因は、この辺にヒントが隠されていると思いますね。



【応用編】

◎なぜ安値で買うことが大切なのか
複利で利回りが大幅に変わる

◎国債利回り以下では投資と呼べない
国債より利回りの良い投資でないと、リスクが見合わない。

◎バフェットが高ROE企業を好む理由
収益性が高く高い複利効果が期待出来る

◎自社株買い戻しが株主の富を増やす仕組み
株価を上昇させる効果

◎インターネット時代のアービトラージ戦略
取り消しリスクを軽減する



応用編については、詳しい解説は加えませんが、
総括すると収益性の高い企業とは具体的にどのような企業を言うのか、主にROEという指標を用いて論理的に分析しています。

ここには、投資というものの本質がたくさん書いてありますので、これから投資を始めてみたいという方が読まれても良いかも知れません。

しかし、経済の基本用語や投資用語についてあまり御存知無い方は、もう少し初歩的な書籍を読んだ後に読まれた方が理解が出来るでしょう。

また、投資をしなくても、経済やビジネスモデルの良い勉強にもなりますので、ビジネスパーソンに役立つ一冊であることは間違いありません。


巻末には、
◎バフェット流投資のワークシート
◎3つのケーススタディ

といった学習シートがついていますので、まさに投資の教科書とも言える内容です。


こちらの本を読んでファイナンシャルリテラシーを高めてから、実践トレーニングとして読まれると効果的かも知れませんね。


億万長者をめざすバフェットの銘柄選択術



本日も最後までお読み頂き、
誠に有り難うございました!



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