![すぐに役立つ 中国人とうまくつきあう実践テクニック](https://img-proxy.blog-video.jp/images?url=http%3A%2F%2Fecx.images-amazon.com%2Fimages%2FI%2F41a3AzI3pYL._SL160_.jpg)
皆様こんばんは!
さて、本日は総合法令出版さんのこの一冊の書評を寄稿させて頂きます。
同じく総合法令出版さんのこちらの本の書評も参照頂けましたら幸いです。
私は中国ビジネスに関心を持っており、実際に中国人の方とプライベートで交流した経験があります。
まだ残念ながらビジネスでのお付き合いはあまりありませんが、将来的には中国の方とITビジネス現場で交流したいと考えています。
そういう意味で言うと、
本書は中国人のビジネスに対するスタンスや価値観が分かりやすく書かれており、とても参考になりました。
今や日本で中国人を見かけるのは珍しくない時代になりました。
というより、東京など都市部で中国人と会わない日は無い、というくらい我々の身近で生活を送っています。
中国人観光客もたくさん訪れます。
実際にビジネスで関わらずとも、
中国人の文化や考え方について私たちが知る事は、とても大切なことだと私は考えています。
そして、彼らは明らかに日本人と違う価値観を持っているということも、皆様が肌で感じていることでしょう。
彼らを好きになるのも嫌うのも個人の自由ですが、まずは彼らが何を考えて何を大切にしているかを踏まえた上で、判断した方が良いのではないでしょうか。
その良い機会だと捉えて、読んで頂けると幸いです。
少なくとも、今の我々の生活の中で無視出来ない存在になった彼らのことを、もっとよく知ることで無用なトラブルを未然に防げることもあると思います。
また、我々日本人にとって勉強になる考え方もあるでしょう。
それを出来る限り多くの方に知って頂きたい、という視点でお話したいと思っている次第です。
それでは、いつものようにポイントを絞って解説していきたいと思います。
特に、中国人の日本人とは違う仕事観に焦点を当ててみます。
<中国人独特の仕事観>
①徹底的に言い合う
街中や電車の中で、彼らが大声で何かを言い合っている場面を見かけたことはないでしょうか?
彼らはとても自己主張が強く、どんな場面でも必ず自分の意見を言い合うのは当たり前と考えています。
それが評価される社会なのです。
我々日本人から見ると、まるで喧嘩でもしているかのように映ることもありますよね。
これは、
「言いたい事を全て言って、消去法で絞り込む」
という考え方に基づくというのです。
相手の話を聞きながら、立場を考えて遠回しに悟らせるような言い方をする日本人とは大きく異なりますよね。
まずは自分の考えている事を全部主張した上で、相手と折り合いがつく部分を絞り込んで合意に達する、というのが彼らの特徴のようです。
だから、彼らとコミュニケーションを取る際は、抽象的で曖昧な表現は避け、具体的に自分の考えを伝える必要があります。
これは、概ね日本人が外国人と会話をする際の共通の注意点でもありますよね。
②転職は当たり前
中国人は会社への帰属意識が薄いのが特徴です。
会社はスキルアップと報酬アップを実現する場であって、自分の身を捧げて尽くすような場所ではないのです。
従って、多くの中国人は3~5年程度で転職していきます。
多くの日本の会社や従業員がメリットと考える
長期安定雇用という考え方は一般的ではありません。
そもそも、「会社に守ってもらう」という発想自体が乏しく、一方で向上心や独立心がとても強いのです。
彼らが仕事に対して求めているものは、会社のために働くのではなく個人としてのスキルアップを実現したり、与えられた権限と責任に見合った
適切な報酬を得る事です。
そういう意味では、
一般的な日本企業の評価基準に見合う人材像とは大きく異なるのが分かるでしょう。
一般的な日本企業の評価軸は
協調性、将来性、忠誠心
ですから。
優秀な人材ほどこの傾向が強いため、ともすれば「拝金主義」と考える日本人も多いようですが、これが彼らの仕事に対する考え方なのです。
この考え方が理解出来ない日本企業は、
決して優秀な中国人を雇うことは出来ないと思います。
彼らの感じるメリットをくすぐるには、以上のポイントを押さえる必要があります。
③「人」とのつながりを重視する
中国人は、日本人に比べてコミュニティ意識が強いと感じるのではないでしょうか。
それは、彼らの人とのつながりに対する考え方に「ある特徴」があるからです。
中国人は「身内」をとても大切にします。
一言で言えば、
身近な人間にはとても親身だが、
関係の薄い人間にはとても冷たい
という表現になるでしょう。
しかも、この「身内」という定義が日本人よりも広く設定されています。
本書では「タマゴ型コミュニティ」と表現していますが、家族は勿論のこと、彼らの言葉で言うところの「自己人(ズージーレン)」をとても大切にし、自分を中心としたその「殻」の内側にある人たちは、自己犠牲も厭わないほどの強い絆で結ばれています。
三国志がお好きな方は、「桃園の誓い」の人間関係を思い浮かべて頂ければ分かりやすいかも知れません。
因に、私は三国志と名のつくものは小説からゲームまでたくさん所有する、大の三国志フリークです!
それに関しては、こちらの記事が分かりやすいのでご紹介します。
そういう特性を考えると、中国人と親しくなるためには「自己人」と認識してもらう必要があります。
「殻」の内側に入れてもらうための努力をしなければなりません。
この感覚は、実際に友人を持ったことのある私にはよく分かります。
会社への帰属意識はありませんが、上司のことを尊敬している場合は、会社のために身を粉にして働きます。
良くも悪くも、中国人は「人」がポイントということですね。
とてもフレンドリーですが、親しい人とそうでない人とは極端に対応が変わります。
「誰にでもそれなりに」
という一般的な日本人の考え方とはだいぶ違いますよね。
如何でしょうか?
身近な中国人がいらっしゃらない方は、
かなりカルチャーショックを受けるかも知れません。
私の考え方や働き方は、割と中国人に近い感覚があるので抵抗感はありませんが、
人によっては嫌悪感を覚える方もいらっしゃるでしょう。
でも、重要なのは、彼らがこういう考え方をするという事実を知ることだと思います。
まず相手の考え方の傾向を知り、
それによって適切な接し方を考えるのはビジネスパーソンにとって大切なスキルの一つでもあります。
他にも
「時計を贈ってはいけない」
「乾杯のルール」
など、まさに中国人とうまくつきあうためのテクニックがたくさん紹介されています。
中国人に興味がある方、中国人と仕事をする方は必読!
と言っても過言ではありません。
本当にすぐに役立ちますよ!
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本日も最後までお読み頂き、
誠に有り難うございました!
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